「マスク」は、いったいどこへ消えた？誰が買い占めしてる？

ウイルス感染対策用の「マスク」についての解説です。2019年12月12日、中国湖北省武漢市で発生した「新型肺炎」の感染が急激に広がっています。10日間の潜伏期間中も感染すると言われてます。「飛沫感染」を防ぐために「マスク」が必要になります。

2020年1月29日現在、都内のドラッグストアの棚には、マスクがほとんどありません。女性用と小さいサイズのマスクが少し残っているだけです。また、「1人3点まで」などの購入制限になってます。2月1日には、店内にマスクは見当たらず、入手できなくなりました。

新型肺炎の「潜伏期間」と「症状」
ウイルス対策用マスクの選び方
「N95マスク」と「サージカルマスク」の違い
予防対策
感染力や致死率
新型肺炎の「感染経緯」

新型肺炎の「潜伏期間」と「症状」

感染する病気の場合、気になるのは潜伏期間です。新型肺炎は、症状が出るまでの潜伏期間中も感染するリスクがあります。

新型肺炎の潜伏期間は、最長で14日間です。平均10日間と言われてます。人から人へ感染します。発生源とされる中国武漢市へ訪問したことのない人も発症してます。潜伏期間中も感染します。空気感染ではなく飛沫感染です。咳やくしゃみなどで感染します。

新型肺炎の症状は、発熱、せき、息苦しさなどの呼吸器症状、筋肉痛やけん怠感です。いわゆる普通の風邪やインフルエンザと同じです。しかし重症化すると死ぬことがあります。

感染を防ぐことが最重要です。そのためには飛沫感染を防ぐマスクが有効です。

ウイルス対策用マスクの選び方

医療用マスクは高いです。（後半で解説します。）一般的には、ドラッグストアなどで販売しているマスクを選ぶことになります。60枚入で500円くらいです。顔に密着するなど少し性能の良いマスクは、1枚100円くらいです。

咳やくしゃみなどの飛沫感染を防ぐためのマスクの性能は、「ウイルスを捕獲するフィルター」と「顔に密着する」密閉性で決まります。

「顔に密着する」のは、マスクの形状が立体になっているものです。でも立体形状のマスクは高いです。なるべく自分の顔にフィットするものを選びます。

マスクのフィルター性能は、かなり重要です。「花粉、ウイルス対策用」と記載されているマスクを選びます。PFEとBFE、VFE「99％以上」のマスクが安心です。

「PFE」は、微粒子を除去する割合(%)です。

「BFE」は、細菌を含む粒子(約3μm)を除去する割合(%)です。

「VFE」はウイルスなどを除去する割合(%)です。

もしお金に余裕があって、購入可能なら、医療関係者も使用する「N95マスク」にしましょう。1枚2,000円くらいと、ものすごく高いですが、一番安全です。「N95マスク」は防塵マスクの規格です。米国労働安全衛生研究所(NIOSH)の「N95規格」に適合した高機能なフィルターが使われています。顔に密着するので、空気から感染する菌をマスクが捕らえます。