日常を超えた快感のF1サウンド、大型二輪に目覚めた理由

ハーレー

F1サウンドの快感

世界最高峰と言われている自動車レースのF1は、メルセデス・ベンツやフェラーリ、ルノーなどの一流メーカーが、最先端の技術を投入してレーシングカーを作り、世界各地を転戦しながらレースをしています。

2013年までのF1の魅力は、最高回転数19,000rpm以上で発生する、F1サウンドと呼ばれる官能的なエンジン音とエキゾースト音でした。

F1サウンドは、テレビで聞く音と実際にサーキットで聞く音は、全く別物です。

サーキットで目の前を走るF1を体験すると、身体の芯が震えます。一流アーティストのコンサートやオーケストラを、初めて生で聞くのと似た感動です。

日常生活を超えた感動の世界です。生まれて初めて体験する官能的な快感を、エキゾースト音と空気の振動が与えてくれます。

このF1サウンドが、2014年からのレギュレーション(エンジンの仕様)変更によって消滅しました。

排気量は1.6L V型6気筒直噴シングルターボエンジンに統一され、最高回転数は15,000rpmまでとなりました。(以前のエンジン最高回転数は19,000rpm)

2014年のF1は、ライコネンがフェラーリに復帰したので、同じマシンという条件の中、アロンソとどちらが速いか見るのが楽しみでワクワクしていました。F1サウンドは、それほど気にかけていませんでした。

しかし、いざF1レースが開幕すると、本当にマシンのエンジン音やエキゾースト音が小さくなり、後にベッテルが「壊れた掃除機」と言ったように、まったく魅力がなくなりました。

F1ロスからオートバイへ

毎年、東京から三重県の鈴鹿サーキットまで、片道400キロのドライブで観戦していたF1も、2014年からキッパリとやめました。

昔は、9月頃になると、鈴鹿サーキットまでのひとりドライブと、F1レースを楽しむための旅行計画を考えるのが楽しみでした。祭りが近づくように心が踊りました。そのF1が消滅し、つまらなくなったのです。

いわゆる、F1ロスです。

それまでは、仕事のストレスも、年に一度のF1観戦で解消できていました。

F1観戦をやめてから、しばらくすると、いつもは楽しかったはずの土日さえ、つまらなくなってきたのです。

F1の他に、何か面白いことはないだろうか?

別の趣味を見つけようと、いろいろとネットで調べたのですが、興味の湧くものが見つからず悩んでいたところ、ふと頭に浮かんだのが、オートバイでした。

私は二十歳の頃、中型自動二輪の免許を取得したので、乗ろうと思えば、400ccまでのオートバイなら乗れます。

早速、ネットで自宅近くのレンタルバイクのお店を探すと、何軒かあるのですが、レンタル料金が高いのです。

いずれも1日1万円くらいします。

レンタルより大型二輪教習所

これからの趣味として、ストレス解消で乗ることを考えると、月に一度は乗りたくなります。一年間乗れば12万円です。

12万円なら、大型自動二輪免許を取得できます。

大型二輪の教習所に通えば、750cc(ナナハン)のオートバイに乗れるし、同時に免許も取れます。一石二鳥です。

唯一の気がかりは、54歳という年齢で、教習所の若い教官からの注意に耐えられるか、教習所に通うことが、かえってストレスにならないか、ということでした。

そこで、次のように考えることにしました。

もし、イヤになれば、途中で教習所をやめれば良い。

大型二輪免許が取れなくても問題ないし、生活に困るわけではない。

そもそも、レンタルの代わりとして通うことにしたのだから。

つまり、遊び感覚で教習所に通う、と考えれば気が楽です。

オートバイに乗れる時間は、教習所なら、12時間くらいです。

教官に怒られるのはイヤですが、若い頃を思い出し、精神面でも自分を鍛え直すと考えれば、刺激もあり楽しそうです。

54歳という年齢は、大型のオートバイを扱うには、体力的にも最後のチャンスです。

そして、この先、老後になってから後悔しないためにも、思い切って大型二輪免許の教習を申し込みました。

(2014年)
教習料金 97,200円
最短教習時間 12時間

すると、今だけのキャンペーンとして、技能教習オーバー分は、無料保証でした。

つまり、合格するまで、何時間でも乗れます。若くない私には、とてもありがたいキャンペーンでした。

もちろん、検定試験に落ちても、無料保証で再度受けられます。

教習所は、公安委員会に認定されているので、試験場での実地試験は免除です。実質的に大型二輪免許取得が保証されていることになります。

リーズナブルで安心でした。

でも、教習所の有効期間は9ヵ月ですから、それまでには卒業する必要があります。

ところが、申し込んだ後も、夜、寝る前に不安感に襲われました。

教習所を無事に卒業できるか?

ムカつく教官はいないだろうか?

教官に文句言われて耐えられるか?

ホントに重いナナハンに乗れるか?

楽しみと不安が入り混じって、複雑な気持ちでしたが、これも刺激になって良いと考えました。

不安を打ち消すためそ、大型二輪免許は取れなくても良いんだという、軽い気持ちで挑戦することにしました。