中高年になると、若い人には勝てません。「自分より若い人は、自分より優秀」と謙虚に考えましょう。そこで、中高年が若い人に勝てる部分を見つけ出し、定年退職後も働き続ける方法をまとめました。また、会社員から個人事業主になるときの注意点です。
定年後や退職後の選択
長い間、会社員を続けてきた人は、60歳の定年退職後に「再雇用」という選択肢があります。年金が支給される65歳まで、給与は下がりますが働き続けることが可能です。しかし65歳になれば再雇用も終了になり、その後は無職です。
お店などの自営業であれば、定年はありません。体力の続く限り働くことができます。再雇用や再就職の不安はありません。
老後を考えると、会社員が、定年退職後も働き続けることができる「シニア起業」を早いうちに開始できれば、「人生100年時代」に安心と言えます。
そこで、定年退職後に起業できるアイデアをまとめました。中高年の人が、若い人と競っても負けない部分です。
「若い人に負けない」のは
若い人と中高年を、さまざまな角度から比較します。
若い人に「勝てない」部分
体力
記憶力
パソコンなどのOA操作
若い人に「勝てる」部分
知識
過去の経験や体験の蓄積
若い人に勝てるのは、年齢の積み重ねによる部分のみです。経験の積み重ねだけは、「時の経過」から生み出されるものです。若い人が、中高年や年寄りたちに勝てない唯一の部分です。そう考えると、過去の経験や体験を基にした、次の仕事や起業が候補になります。
講演会の講師
セミナーや交流会の開催
講演会の企画や運営
会社のアドバイザー、顧問
「士業違反」に注意
大きな会社で働いていた人は、さまざまなトラブルを解決するためのノウハウなどを持っている人が多いです。また財務処理が得意な人もいるでしょう。
現役時代は、会社内で普通に行っていた業務でも、定年退職後に個人で行うときは、注意が必要です。
いわゆる「士業違反」です。
法律相談は、弁護士
税務相談は、税理士
登記事務は、司法書士
行政手続は、行政書士
このように(ごく一例ですが)、法律で決まっています。「士業違反」は犯罪です。会社員時代は、会社としての業務で問題なかったことが、個人では「資格がなく問題」になることがあります。