楽天モバイル「 honor6 plus」 のRoot化についての解説です。スマホをRoot化すると、システム領域内を操作できます。不要なプリインストールアプリを削除できます。動作の速い快適なスマホに改造できます。しかしデメリットもあります。
「Root化」の前に、デメリットを正しく知る
最初に注意すべき点は、スマホのRoot化は、改造に伴うリスクがあることです。Root化とは、「管理者権限」を取得することです。ROOT化、root化、ルート化などの呼び方があります。
スマホをRoot化した途端に、メーカー保証がなくなります。また、Root化の途中で、ROMのインストールに失敗すると悲惨です。起動しなくなったり、充電不能になり、電源さえ入らなくなる可能性があります。
Root化に失敗したスマホは、何も動かなくなるので、自虐的な意味を込めて「文鎮が完成した」と呼ばれます。オモシとしての役割しかなく、もはや、涙を流しながら拝むしかありません。
また、Root化してしまうと、元に戻せず、動かなくなるアプリがあります。
なぜ「Root化」するのか
新品のスマホが、Root化に失敗して、一瞬で使い物にならない「文鎮」になることがあります。5万円の高性能スマホが、ゴミになってしまうリスクがあるのです。
それでも、スマホをRoot化しようとするメリットは何でしょう?
まず第一に挙げられるのは、「最新技術への挑戦」です。コンピュータ技術について、自分のスキルを試したくなるのです。自分の手で、高性能のスマホを「Root化」して、管理者権限を奪取する快感です。制約がなくなる開放感です。
2番目のメリットは、スマホのシステム領域に自由にアクセスできることです。メーカーがアクセスを禁止した、システム領域のファイルに対して、「書き換え」が自由にできるようになります。
通常の使用では削除できない「プリインストールアプリ」を削除したり、電源を入れると自動起動してしまうアプリをコントロールしたり、ゲームの改造(違法になることがあります。)さえも簡単にできてしまいます。
Root化で「起動しないアプリ」に注意
特に注意が必要なことは、Root化によって、「起動しないアプリ」が多数あることです。そして、それはRoot化した後に判明します。
スマホを「Root化する」ということは、「セキュリティの弱い端末」にしてしまうことです。使えないアプリが増えつつあります。
銀行関係やクレジットカード関係、オンラインゲームなどは、起動しなくなり、遊べなくなる可能性が極めて高いです。覚悟しておきましょう。
「パズドラ」や「ポケモンGO」も、Root化してしまうと遊べませんので、要注意です。
Root化の必要性、honor6 plusは高性能で十分
楽天モバイルが販売している、高性能スマホ「honor6 plus」の性能と使用感を参考に記載します。
最近のスマホは、年々性能が良くなっています。動作スピードが速くなり、アプリの保存容量も大きくなっています。
しかし、性能の上昇に比例するように、広告や宣伝を目的とした「プリインストールアプリ」も多くなってきました。新品のスマホを起動すると、ほとんど使わないアプリが、多数出現します。
これら、余計な「プリインストールアプリ」は、削除しようと思っても、システム側でロックしていて、削除できません。
削除できない「プリインストールアプリ」の中には、バックグラウンドで自動的に起動し、スマホ全体の動作を遅くしたり、バッテリーを消耗させてしまいます。
スマホの動作に影響するプリインストールアプリを削除するには、スマホの「Root化」が必須なのです。
楽天モバイルのhonor6 plusは、初期状態で、プリインストールアプリが多数あります。しかし、honor6 plusの動作は軽快でした。CPUも速いですし、メモリも3Mと大容量です。サクサクと動き、高性能なスマホでした。
Root化しないと動作が遅すぎてイライラするようなこともなく、全く問題はありません。
それでもしたい「Root化」、必須ツール
honor6 plusを「Root化」する手順です。
ブートローダのアンロック
Huaweiのサイトから、アンロックコードを手に入れて、Honor 6 & 6Plus Multi-Toolでブートローダをアンロックします。その後にRoot化します。
Root化自体は、とても簡単です。
Honor 6 & 6Plus Multi-Toolのメニューは英語ですが、それほど悩まずに、普通に選択して進めばRoot化できます。
ただし、注意しなければならない点として、Honor 6 & 6Plus Multi-Toolの最新バージョンは、HONOR_MultiTool.zipですが、6plusはサポートしていません。最新バージョンでなく、古い方を使います。
ROOT化の原文が記載されているxdaのサイトでもHonor6Plus support dropped. と書いてあって、「honor6 plusはサポート外」であることが明記されています。
私は、この「サポート外」という記載に気付かず、丸2日ほどRoot化の途中で失敗し悩み続けました。
次のツールなら問題ありません。他にも探せばあると思います。
Honor 6 & 6Plus Multi-Tool
tp://ux.getuploader.com/IS04/download/16/HONOR_6_and_6Plus_Multi-Tool.zip
「honor6 plus」のRoot化手順
Root化の手順は、最初にhonor6 plusのブートローダをアンロックし、次にRoot化します。PC側には、honor6 plusと接続するため、HiSuiteをインストールしておきます。
- アンロックコード
事前にブートローダをアンロックするため必要 - HiSuite
スマホとPCを接続するためのドライバーが必要なのでインストール
いよいよRoot化です。40分程度の作業になります。Root化が完了するまでは目を離さず進めます。
スマホの電源を切ります。
スマホの音量ボタン下側を押しながら、USBケーブルでPCと接続します。
10秒ほど待つと、スマホの画面に緑のAndroid君が現れ、FASTBOOT モードになります。
PC上で、Honor 6 & 6Plus Multi-Toolのバッチファイル、Honor6MultiTool.batをクリックして起動します。
すると、コマンドラインのメニューが表示されます。
最初にブートローダを選びアンロックを終えたなら、次にRoot化です。
もしPC側のメニューが、途中で止まってしまったときは、次の方法で再開できます。
USBケーブルを抜き、スマホの電源を切ります。
スマホの音量ボタン下側を押しながらUSBケーブルをPCへ接続します。
すると、再びメニューが進みます。
Root化の作業は、40分ほどで完了します。ただし、中断するのは避けましょう。1時間以上時間があるときに作業しましょう。