「アクティブレーンキープ」機能についての解説です。スバルの「アイサイト・ツーリングアシスト」には、全車速でステアリングを支援する「アクティブレーンキープ」機能があります。実際のレヴォーグ所有者が解説します。
「アクティブレーンキープ」機能とは
2017年8月から発売されたレヴォーグとWRX S4に「アイサイト・ツーリングアシスト」が初めて搭載されました。アイサイトVer3の機能が拡充されました。Ver3との大きな違いは、全速度(0-120km/h)で、ステアリング制御が可能になったことです。自動運転レベル2相当の性能です。
アイサイトVer3では、時速60キロ以上のときだけステアリング制御が可能でした。渋滞のない高速道路などに限られていました。
私がレヴォーグ(D型)へ買い替えた大きな理由は、全速度域でステアリング制御が可能になったことです。
やはり、渋滞時に「ほぼ自動運転」になる機能は、ものすごく便利です。
完全自動運転との「違い」
「アイサイト・ツーリングアシスト」は、完全な「自動運転」ではありません。「アクティブレーンキープ」を作動させているときは、常にハンドルへ手をかけている必要があります。ハンドルから手を離すと、15秒くらいで「アクティブレーンキープ」が解除されてしまいます。
自動運転のレベル2相当です。レベル3は、緊急時のみ人が操作します。高速道路などでは、ハンドルを握らずに、ゆっくり本を読めるわけです。(かなり勇気が必要ですが。)
現在(2019年)、自動運転レベル3の車は、日本では走ってません。レベル3に極めて近いレベル2としては、次の車があります。手放しで運転できるレベルです。ただ前方を見てないと警報がなるようです。
BMW 「ハンズ・オフ・アシスト」
日産 「プロパイロット2.0」
自動運転レベル3になると、「事故の責任がメーカー側になるのか」など、法整備のための検討も必要になります。まだ日本では、法律もできてません。
また、完全自動運転は、実現不可能という意見もあります。確かに、機械に命を預けるのは、嫌です。それなら自分で運転したいです。
「アクティブレーンキープ」が必要な理由
私は、「アイサイト・ツーリングアシスト」のレヴォーグを所有してます。2017年9月9日に購入してから、現在(2019年12月)まで、およそ2年3ヶ月走りました。
最初の2ヶ月くらいまでは、「アクティブレーンキープ」機能に対して、任せる自信がなく、怖くて、すぐに自分でハンドル操作してしまいました。「アクティブレーンキープ」機能を作動させても、緩いカーブなどで「おい、おい、ほんとに曲がるのか?」と不安だらけでした。しかし半年も過ぎると、もう手放せなくなりました。
渋滞のときは、ハンドルに触っているだけで、前を走る車についていきます。軽く握っているだけで自動運転です。ラジオなどをゆっくり楽しめます。
市街地などの一般道路でも、「アクティブレーンキープ」機能は作動します。大きな駅前などの、歩行者と車が一緒に道路にいるような場所では使えません。しかし、歩道のある車道なら普通に使えます。国道や車線の引いてある道路なら問題ありません。
私は、走り出して、すぐに「アクティブレーンキープ」機能を作動させます。運転の6割以上が「アクティブレーンキープ」機能です。スピード違反にもなりませんし、追突などのリスクもありません。何しろ、ものすごく運転が楽になります。
そして、最後に強調しておきたいのは、「安全運転」に繋がることです。
スバル車は、「アイサイト」によって車自体が「ぶつからない車」になっています。「クルーズコントロール」と「アクティブレーンキープ」機能を作動させると、アクセル、ブレーキ、ハンドルが自動制御になります。その分前方を広く見ることができます。前走車との車間距離も気にしなくて良いので、前方の信号や歩行者、斜めや横の方へも注意を向けられ、視界が大きく広がります。
スバル車の「アクティブレーンキープ」機能は、運転に自信のない人や、40歳を過ぎた人には、強くおすすめしたいです。