「太陽光発電システム」による実際の収支です。自宅の屋根に太陽光パネルを設置しました。56歳で住宅ローンを組んだため、少しでも収入が増えるよう決断しました。まもなく定年になるので、「年金の補填」にもなる方法です。実際の収支を解説します。
高齢になると「住宅ローン」が楽になる
人間は、「何かを背負う」ことが大切です。「何かのために頑張る」ことが必要です。
私は、定年まで残り6年の54歳です。ふたりの子供たちも大きくなり、それぞれ働いています。33歳のときに中古で買った、小さな家もあります。すでにローンも返済を終えました。共働きで、妻も働いてます。私が働かなくても、生活に困らないでしょう。このままでは「背負うもの」がないので、「働く意欲がなくなる」と感じていました。
中古で購入した我が家は、経年劣化のために、コンセントから火花が出たり、外壁の電線が外れてブラブラしています。5年ほど前には給湯器も交換しました。少しづつ家が壊れていくように感じていました。
そこで思い切って、家を新築することを決断し、54歳でローンを組むことにしたのです。
33歳のときに、中古の小さな家を購入しました。当時、築年数が9年経過した家です。このときも住宅ローンを組みました。この頃は、住宅ローンを組むのに、とてつもない不安感がありました。「ほんとに生活していけるだろうか」、「返済できずに破産したらどうしよう」などと心配ばかりでした。
しかし、54歳になると気軽なものです。80歳までローンが組めることに驚きながら、「どうせ、その頃になれば、ボケてしまい、ローンなど忘れてしまうだろう」と軽い気持ちで申込みました。
住宅ローンを軽減する方法
新築を検討するときに考えたのが、住宅ローンの負担を軽減する方法です。少しでも収入になる方策を検討しました。
まず考えたのが、「賃貸併用住宅」です。家賃収入でローンの半分程度を軽減する方法でした。ローンを完済すれば、その後の家賃収入は、まるまる年金の補填になります。試算では9,800万円の住宅ローンを組み、返済月額31万円、家賃収入月額21万円でした。月額10万円程度のローン返済額で、賃貸2部屋(1LDK、1K)が付いた新築住宅が可能です。
しかし、いろいろと検討している中で、同じ屋根の下で「他人と住むのが、心配」になりました。仮に良い人だったとしても、他人なので気をつかいます。危ない友人を連れてくるかもしれません。もし、火事になったら大変です。考えれば考えるほど、いろいろなデメリットばかりが、頭に浮かびました。
もともと、私も妻も心配性です。外出時には、玄関のドアに鍵をかけたか、何度も確認してしまう性格でした。細かいことを気にしない「大らかな性格」なら問題ないと思います。しかし我が家は、二人とも心配性でした。「心配の種」になるので、「賃貸併用住宅」を断念しました。
他の方法も探しました。思い付いたのが、屋根の南側一面に太陽光パネルを設置する「太陽光発電システム」でした。
「太陽光発電システム」設置前は、「どのくらい発電できるのか」、想像できませんでした。実際には、電気代を余裕で賄え、さらに収入になりました。
太陽光発電システムの「設置費用」
実際に設置した「太陽光発電システム」です。
カナディアンソーラー
パワーコンデショナー CS-5000j
太陽電池モジュール CS6A-210MM
設置日 2013(平成25)年11月16日
定格出力 5.00KW
太陽電池の公称最大出力 4.83KW
測定出力合計値 4.982KW
(210W×23枚)
設置前の予測発電量 354KW(9月)~500KW(5月)
年間総発電量 5,203KWh
設置経費 1,584,000円
消費税 79,200円
設置費用合計 1,663,200円
太陽光発電システムを設置したときは、国と区へ「補助金」を申請できます。今回は補助金として 166,600円が認めらました。内訳は、国 96,600円、区 70,000円でした。
太陽光発電による「実際の収支」
実際の「電気代検針票」のデータです。
電力買取単価は、太陽光発電システムを設置した年により、単価が変わります。2013(平成25)年は電力買取単価@38.00円でした。参考に、2018(平成30)年の電力買取単価@28.00円です。
電気代 支払額 2018(平成30)年分
月分 | 使用量 kWh | 月額料金 円 |
1月 | 368 | 10,297 |
2月 | 401 | 11,301 |
3月 | 303 | 8,457 |
4月 | 206 | 6,000 |
5月 | 211 | 6,238 |
6月 | 194 | 5,817 |
7月 | 224 | 6,629 |
8月 | 335 | 9,791 |
9月 | 323 | 9,500 |
10月 | 271 | 8,080 |
11月 | 245 | 7,427 |
12月 | 345 | 10,446 |
合計 | 3,426 | 99,983 |
使用量 kWh | 月額料金 円 |
太陽光発電 売電収入 2018(平成30)年分
月分 | 発電量 kWh | 発電収入 円 |
1月 | 365 | 13,870 |
2月 | 317 | 12,046 |
3月 | 371 | 14,098 |
4月 | 429 | 16,302 |
5月 | 387 | 14,706 |
6月 | 416 | 15,808 |
7月 | 264 | 10,032 |
8月 | 261 | 9,918 |
9月 | 289 | 10,982 |
10月 | 213 | 8,094 |
11月 | 268 | 10,184 |
12月 | 237 | 9,006 |
合計 | 3817 | 145,046 |
発電量 kWh | 発電収入 円 |
上記が、2018(平成30)年分の実際の金額です。年間の合計額を比較すると次のとおりです。
支払った電気代 99,983円
発電収入 145,046円
つまり、純粋な利益は、45,063円です。
当初の設置費が、1,663,200円なので、およそ12年で設置費相当額は稼いでしまいます。一般的に「太陽光発電システム」の寿命は20年です。もし設置費相当額を超えて8年分稼げるなら100万円以上得する計算になります。
さらに、「太陽光発電システム」を自宅に設置することで、「原子力発電に依存しない生活」が実現できることも、大きなメリットです。
「太陽光発電システム」は、かなりメリットのあるシステムです。ぜひ導入した方が良いです。デメリットと言えば、買取単価が年々安くなっている点です。これは政府の方針に影響を受けます。自然エネルギーによる電力発電を推進してもらいたいです。
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