ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」の解説です。ルンバが古くなり、バッテリーも消耗し、買い換えを検討しました。パナソニックか、ダイソンか迷いました。やはり吸引力で、ダイソンを選びました。ところが「スケジュール予約」エラーの連続です。
ロボット掃除機の「威力」
我が家には愛犬がいます。スムース(短毛)のジャックラッセルテリアです。短毛なので室内に毛が落ちないと思っていました。ところが、ものすごく毛が落ちます。暴れん坊なため室内でも飛び跳ねます。その度に毛が落ちます。掃除機をかけても、すぐに毛だらけです。
共働きのため平日には掃除ができません。いつも週末の土日に掃除機をかけています。
たまたま親戚が使っていたロボット掃除機が不要になったので、3年前(2016 年頃)にもらってきました。アイロボット社(iRobot)のロボット掃除機「ルンバ770」です。最初は、(ロボット掃除機なんて、それほど綺麗になるわけない)と思い半信半疑でした。(掃除機をかける手間が、少しは省けるだろう)くらいに考えてました。
ところが実際に「ルンバ770」を使い始めたところ、すぐにゴミがいっぱいになりました。人間が掃除機をかけるよりも多くのゴミが取れるのです。ゴミの大部分は犬の毛と埃です。カーペットに絡んだ犬の毛は、普通の掃除機では半分くらいしか取れません。
しかし「ルンバ770」ならカーペットに絡んだ犬の毛までかき取ります。普通の掃除機より綺麗になるのです。ほんとに驚きでした。
さらに予約掃除が可能です。本体のボタンで簡単に予約時間をセットできます。毎日、起床前の5時にセットすると、リビングと和室の1階を自動で掃除してくれます。掃除を終えると充電器に戻っています。
朝6時過ぎに起きるとリビングと和室の掃除が終わっているのです。
ロボット掃除機の効果は絶大でした。もっと早く使えば良かったと感動ものでした。
「ルンバ」から「ダイソン」へ
感動するほど素晴らしい「ルンバ」ですが、2011年発売の機種です。昨年(2018年3月)は、バッテリーが弱くなり、掃除途中で止まるようになってしまいました。iRobot ルンバ用の純正バッテリーを9,480円で購入しました。しかしまた1ヶ月ほど前(2019年10月頃)から、掃除途中で止まるようになってしまいました。ネット情報ではルンバ770のバッテリー寿命は1年半と言われてます。確かにバッテリーを交換してからちょうど1年半です。
またバッテリーを交換するか、それとも本体自体が8年経過してるので買い換えるか悩みどころです。本体は経年劣化してかなりガタがきている感じもします。
そこで買い換えを検討することにしました。
ルンバの機種を調べると、およそ3つのグレードに分かれていました。5万円代、7万円代、10万円代の機種です。それぞれで「綺麗になるレベル」が違います。やはり高いほど丁寧な掃除で綺麗になります。我が家は共働きで二人とも若くありません。そこで最上級レベルの10万円代で探すことにしました。
早速、妻と二人で近くのヤマダ電機へ行きました。しかしロボット掃除機のコーナーには「ルンバ」がありません。店員さんへ確認したところ、ヤマダ電機では「ルンバ」を取り扱っていないとのことでした。
ロボット掃除機コーナーに展示してあるのは、パナソニックとダイソンでした。最上級の機種の値段は10万円弱でそれほど差がありません。次の2つの機種で迷いました。
パナソニック MC-RS520-N ロボット掃除機 RULO(ルーロ) シャンパンゴールド 109,780円(税込み)
発売日 2019年10月25日
ダイソン RB02BN ロボット掃除機 「Dyson 360 Heurist」 109,380円(税込み)
発売日 2019年3月19日
どちらかにしようかと検討しました。ロボット本体の大きさが、ダイソンの方が高く、リビングのテレビ台の下には入れそうにありません。
しかし吸引力はダイソンの方が上です。やはりゴミやホコリを綺麗にする性能は国産品では勝てません。ダイソンの方が絶対です。
妻がスマホのネットで「ダイソンの口コミ」を調べ始めました。
するとダイソンの方は「ネットワーク関係でエラーが発生する頻度が多い」との情報がありました。店員さんへ不具合などを確認すると「購入したお客様からのクレームは聞いたことがない」とのことでした。
売れ筋は、やはり国産のパナソニックとのことです。しかし掃除のレベルは、圧倒的にダイソンです。消耗品の交換などのメンテナンスもダイソンの方が安く済むとのことでした。
またパナソニックなどの国産メーカーは、すぐに新製品を発売するけど、ダイソンは、同一の機種で無料のシステムアップデートが行われるとのことでした。つまりダイソンは常に最新の機能で使用できます。製品保証も2年間です。
昔(2006年頃)、職場でダイソンの掃除機を購入したのを思い出しました。国産の掃除機に比べて3倍も高価でした。職場の中には「そんな贅沢な掃除機は必要ない、お金が無駄。」という意見がありました。
ところがダイソンの掃除機を使い始めると、その性能の高さに全員が驚きました。しばらくすると「やっぱりダイソンは良いね。高いだけあって圧倒的な性能だね。」という意見に変わりました。反対していた人たちが賛成派に変わったのです。
私は、やはりダイソンの性能を買いたいと思いました。
我が家に「Dyson 360 Heurist」がやってきた
2019(令和元)年11月10日(日)にダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」を購入しました。
家に到着してすぐに設置しました。箱を開けると本体と充電ドックと電源ケーブルがありました。マニュアルは薄くて簡単に書いてあるだけでした。少し不安になりました。10万円もするロボット掃除機なので厚いマニュアルを期待してました。しかし、それだけ簡単に使えるということです。
箱から「Dyson 360 Heurist」本体を取り出します。半径50cm以内に障害物のない場所へ充電ドックを設置します。コンセントへ接続し本体を充電ドックへ載せます。充電が開始されます。
「Dyson 360 Heurist」の設定はスマホで行います。自宅内のWi-Fi無線ネットワークを使用します。ネットワークへ接続するパスワードも用意します。
最初にスマホへ「Dyson Link アプリ」をインストールします。アプリを開くと、Bluetoothを有効にして、スマホを「Dyson 360 Heurist」本体へ近づけるよう指示があります。本体のボタンを押します。するとペアリングが完了します。
次に「Dyson 360 Heurist」をWi-Fi無線ネットワークへ接続します。Wi-Fi無線ルータが「ステルスモード」になってないことを確認します。ネットワーク名が見えてないと、「Dyson 360 Heurist」はネットワークへ接続できません。
「Dyson Link アプリ」でネットワーク名を選択しパスワードを入力します。これで接続が完了します。アプリに「準備完了」と表示されます。
これで「スケジュール予約」や、掃除したエリアの確認、マッピングなどが利用できます。
「スケジュール予約」でエラー
「Dyson 360 Heurist」でスケジュール予約すると、毎日、設定した時刻に掃除してくれます。スケジュール予約はスマホから設定します。
我が家は、ルンバのときに朝5時で予約してました。朝起きると掃除が終わっているのが快適でした。
スマホの「Dyson Link アプリ」から朝5時にスケジュール予約しました。
翌朝、起きてからスマホを見ると、「Dyson Link アプリ」から通知が届いてました。
「掃除開始エラー」でした。
「Dyson 360 Heurist」本体を見ると掃除していません。ゴミもたまってません。動作に失敗したようです。スマホの「Dyson Link アプリ」を開くと、やはり掃除した履歴がありません。本体のエラーなのか、我が家のネットワークが原因なのか、わかりませんでした。
仕事から帰ってから、また設定をやり直しました。
試しに、スマホから5分後のスケジュール予約を設定すると、5分後に掃除を開始しました。
こうなると、ネットワークへの接続が問題なのか原因不明です。
「Dyson 360 Heurist」が予約スケジュールで動作する仕組みがわかりません。スマホの「Dyson Link アプリ」から予約信号が送られるのか、ロボット掃除機本体がスケジュール予約情報を持っているのか、それによってエラーの原因が変わります。
ネットワークを使わずにスケジュール予約できるのなら、その方が簡単そうです。翌日、ダイソンの相談窓口へ問い合わせすることにしました。
スケジュール予約の「仕組み」
「Dyson 360 Heurist」の相談窓口へ電話しました。
相談内容
「Dyson 360 Heurist」の「スケジュール予約」を設定しても、エラーが発生し、掃除できない。Wi-Fiネットワーク接続が原因かも知れないので、Wi-Fiを使わずにスケジュール予約する方法を知りたい。
ネットワーク接続のエラーが多い。動作の仕組みを知りたい。
回答内容
ダイソンの相談窓口からの回答です。とても丁寧でわかりやすい回答でした。
「Dyson 360 Heurist」の「スケジュール予約」は、Wi-Fi無線ネットワークに接続している状態でのみ作動します。本体だけで設定動作させる方法はありません。
「スケジュール予約」は、ダイソンのサーバーから信号が送られます。もし「スケジュール予約」が動かないときは、無線ルータが通信を遮断しているか、Wi-Fi無線の電波が弱い可能性があります。ただルータのポート開放は不要です。
また設定と動作の仕組みは、最初に、本体とスマホをBluetoothで接続します。これは本体へWi-Fi接続用の「ネットワーク名」と「パスワード」情報を送るためです。
本体のWi-Fi接続が完了すると、本体はダイソンの会社にあるサーバーと通信を始めます。
スマホの「Dyson Link アプリ」は、ダイソンの会社にあるサーバーと通信します。
「スケジュール予約」についても、スマホからダイソンのサーバーへ予約情報が送られます。予約時刻になると、ダイソンのサーバーから「Dyson 360 Heurist」本体へ、掃除を開始するよう信号が送られます。
基本的にダイソンの会社にあるサーバーと本体が通信し、サーバーから指令が出ます。
以上が「Dyson 360 Heurist」の動作の仕組みです。
相談窓口の人は、とてもわかりやすく説明してくれました。
しかしまた翌朝「スケジュール予約」失敗です。外部からの電磁波が原因かも知れないと思い、予約時刻を明け方5時から4時へ変更してもエラーで失敗でした。2日連続で失敗しました。
「スケジュール予約」はテストで20時に設定して問題なく動作しました。ダイソンの会社にあるサーバーと本体の通信は問題なさそうです。
再びネットでエラーについて調べると「暗闇では動作しない」という情報がありました。「スケジュール予約」で失敗したのは、いずれも明け方の4時と5時です。もしかしたら明け方なので暗くてエラーが出ているのかも知れません。再度、照明をつけることを検討して確認します。
エラーの原因と対策
ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」は、ボタンを押すだけの簡単な使い方から、インターネット回線を利用した高度な使い方まで可能です。
簡単な使い方は、掃除したいエリアに「Dyson 360 Heurist」を置きボタンを押すだけです。充電ドックからスタートすれば、充電が必要なときは自分で戻って充電します。
高度な使い方はインターネット回線を利用するものです。スマホから予約掃除や遠隔操作ができます。
ところがインターネット回線を利用した予約掃除では、エラーが発生することがあります。1ヶ月ほど「Dyson 360 Heurist」を使いエラーの原因がわかってきました。エラー対策を解説します。
〇暗闇では掃除できない。
「Dyson 360 Heurist」は、夜中など、真っ暗な状態では掃除できません。暗い場所では必ず照明を点灯します。我が家は、朝4時30分に照明を自動点灯させてから「Dyson 360 Heurist」で予約掃除してます。照明の自動点灯はリモコンのタイマー機能(留守番機能)を使っています。
〇掃除の範囲を明確にする
「Dyson 360 Heurist」は、充電ドックから掃除を開始すると、充電が必要になったときに途中で充電ドックへ戻ります。1時間くらい後に再スタートします。掃除範囲が広いときは途中で充電する時間まで含めると3時間以上必要です。
そのため我が家のリビング(10畳)を予約掃除するときは、「充電の必要ない」掃除範囲に限定してます。和室の部屋との境界にある襖を閉めています。また動作モードも、長い時間掃除できる「静音モード」です。毎日掃除するなら「静音モード」で十分です。
〇インターネット回線と無線LAN(Wifi接続)接続が必要。
「Dyson 360 Heurist」の性能を100%発揮させるためには必須です。スマホから予約掃除、遠隔操作などが可能になります。外出先からも操作できます。最初の設定はスマホを使います。ここで注意したいのは無線ルーターの設定です。ネットワーク名を公表しない「ステルスモード」にしていると接続に失敗します。予約掃除がエラーになります。「ステルスモード」をオフにして、パスワードを長くするなどのセキュリティ強化対策をしましょう。
ついに「スケジュール予約」エラー解決!
2020年7月、ダイソンのロボット掃除機「Dyson 360 Heurist」で「スケジュール予約」が可能になりました。今まで発生していたエラーの原因が判明し解決しました。詳細は次の記事に記載しました。