ハーレーダビッドソンの「クラッチレバー」についての解説です。重量級の大型バイクは、「クラッチレバー」も重いイメージがあります。しかし実際に乗ってみると、ハーレーダビッドソンの「クラッチレバー」は、意外に軽かったです。国産車と同じでした。
「クラッチ」の重さ
2016年4月14日、ハーレーダビッドソンのローライダー(1600cc)を、8時間レンタルしました。レンタル料金は20,600円でした。
ハーレーダビッドソンのエンジンは、1200ccや1600ccなどの大排気量です。トルクが太いため、ギアも大型化されています。クラッチレバーを握るのは、「重くて大変そう」だと思っていました。しかし実際に乗ってみると、国産車と同じでした。クラッチレバーを握った感じは、国産車の250ccクラスと変わりません。むしろ軽くて意外でした。排気量とクラッチレバーの重さは関係なかったです。
それでも発進時に、ニュートラルからローへギアチェンジするときは、迫力ある振動でした。大排気量を感じました。ギアを1速に入れるとき、左足でギアペダルを踏むと、「ガチャ」という大きな音と共に、車体全体が振動します。ギアペダルを踏むときも、少し強めに踏まないとギアが入りません。排気量の小さな原付などは、ギアが入ったかわからない程度の軽い振動です。ハーレーダビッドソンは、チェンジペダルを踏んだときに、車体全体が揺れます。この迫力が、やはり大型バイクでした。
クラッチレバーが握れずギアチェンジ
30年ぶりにバイクに乗り、クラッチレバーを握る「左手の握力」が、すぐに筋肉痛で弱くなりました。時々、左腕の筋肉痛でクラッチレバーを握りきれず、ギアチェンジせざるを得ない場面がありました。
ハーレーダビッドソンに乗る前までは、「大排気量のバイクは、クラッチを使わないとギアチェンジできない」と思ってました。ところが、エンジンの回転数を上手く合わせれば、クラッチを使わなくても、ギアチェンジ可能でした。原付バイクなどの小排気量のバイクと同じように、クラッチを使わずにギアチェンジできました。もちろん、クラッチを使わないと、ギアが摩耗し部品を痛めます。さらにエンストなどの危険もあります。クラッチを使わないギアチェンジは避けるべきです。
昔、250ccのトレール車でモトクロスのまねごとをしていた頃は、クラッチレバーを使いませんでした。クラッチを切ると、ほんの数秒ですが駆動力がロスします。タイムロスになるので使いませんでした。クラッチレバーを使うのは、レースの始まるスタートのときだけです。レース中は、一切、クラッチは使いません。ギアチェンジはエンジン音と振動を聞きながら、回転数を合わせて行っていました。大排気量のハーレーダビッドソンでも、同じようにクラッチレバーを使わずにギアチェンジできました。
ギアチェンジは、ギアを上げるのも下げるのも、回転数さえ合わせれば、クラッチなしで大丈夫でした。この仕組みは、すべてのバイクに共通なのかもしれません。
回転数が合わないときの衝撃
ただ、ハーレーダビッドソンで、クラッチを使わずにギアチェンジするときに、エンジンの回転数が合わないと、かなりの衝撃でした。この衝撃は、ギアを痛めてる証拠です。皆さん、絶対やめた方が良いです。
くどいようですが、再度説明しますが、わざと、クラッチを使わないギアチェンジを試したわけではありません。30年ぶりに、長時間ハーレーダビッドソンに乗り、クラッチレバーを握る左手(前腕)が、筋肉痛で握力がなくなったのです。
1時間ほど走行すると、左の前腕が筋肉痛になり、クラッチレバーを握れなくなったのです。正確に表現すると、クラッチレバーを握らずにギアチェンジしたのではなく、左手の握力がなくなり、クラッチレバーを握れなかったのです。
特に、今回のレンタルでは、市街地を長い時間走りました。狭い道で交通量が多く、ハーレーダビッドソンを停車させて、休憩する場所を見つけるのが困難でした。休憩するためには、広い駐車スペースのあるコンビニを探さなくてはなりませんでした。なんとか辿り着こうと、クラッチなしのギアチェンジを余儀なくされたのです。
ハーレーダビッドソンに乗って思ったことは、「かなり体力を使う」という事実でした。スポーツをしなくなった中高年の人には、身体を鍛える意味でも、ハーレーダビッドソンが最適です。ハーレーダビッドソンに楽しみながら乗るだけで、間違いなく「筋肉アップ・体力アップ」になります。
楽しみながら、身体を鍛える趣味は、最高です。