家を修理すべきか、いっそのこと建て替えすべきか、家の価値から判断する方法です。家が古くなると、いろいろな箇所が傷みます。応急処置として補修工事したり、根本的な修理が必要になります。修理が必要なとき、お金をかける価値があるか判断する方法です。
「建物の価値」とは
我が家は、20年前に中古で購入しました。すでに築29年です。建物面積は62㎡と「狭くて古い家」です。
一般的に、家屋の価値は、年数に比例して下落します。新築を1とすると、次のように価値が減ります。(ただし、大規模な補修工事などを実施しているときは異なります。)
1年後 0.8
5年後 0.7
10年後 0.6
15年後 0.5
20年後 0.45
25年後 0.35
30年後 0.3
30年以上 0
つまり、築29年であれば、ほぼ建物の価値は0です。そうなると、築29年の家に対して、修理で費用をかけるのは、金銭面だけを考えると損です。価値のない家に対して、お金を使うと、そのまま損したことになってしまいます。
もちろん、人それぞれで価値観は異なります。古い家に長く住むことに、価値を見出す人もいます。修理を繰り返し、「お金をかけて維持することが大切」と考える人もいます。例えば、イギリスロンドンの街並みは、「古いものを大切にする」典型です。上記の家の価値を考えるとき、物を大切にする考え方を否定するものではありません。
「新築」か「買い替え」か「賃貸併用住宅」か迷う
修理等はせず、古くなった家を解決するには、次の3つの方法があります。私は、どれにしようか迷ってしまい、なかなか決断できませんでした。
1.今の家を新しく建て替える。ただし、土地が狭いので広い家は無理。
2.ちょうど隣の家が売りに出ているので、隣家の土地を購入し、自宅の土地と併せて「賃貸併用住宅」を建築する。家賃収入でローンを軽減できる。
3.自宅と土地を売却し、地価が少し安い別の新しい土地で家を新築する。
今の家は、駅から徒歩9分です。近くに商店街や学校、図書館があり、環境がとても良いです。高級住宅地ではないですが、かなり価値の高い場所です。また、20年も住んでいますから、この場所を離れるのは寂しい気がします。狭い土地でも、このまま家だけ新築したい気持ちも少しあります。
しかし、現在の家を壊して新築する場合は次の課題があります。
土地が狭い(15坪)ので、広い家の建築が不可能。
家を建築する工事期間中は、愛犬と共に、一時的に引っ越して仮住まい
「住宅フェア」や「住宅展示場」がおすすめ
どの選択が良いか、インターネットで調べても、良い回答が見つかりません。
専門家である不動産屋さんなどから、アドバイスを受けたいですが、知り合いもいません。
いきなり知らない不動産屋さんに入って、まじめに話を聞いてもらえるのか不安です。悪徳不動産業者につかまり、しつこく勧誘され無理矢理に購入させられるのも恐いです。欠陥住宅を掴まされることもあります。ときどき、不動産取引の詐欺事件もニュースで報道されてます。
マイナスなことばかり考えていたところ、「住宅フェア」というイベント情報を見つけました。早速、参加することにしました。
一流会社が集まる「住宅フェア」や、いろいろな場所にある「住宅展示場」がおすすめです。一流会社の並んでいる場所には悪徳業者はいません。
まとめ、「修理」か「建て替え」か
古くなった自宅について、補修工事などを実施するときは、建物の築年数を確認します。30年経過していれば「建て替え」も検討します。
応急処置的な補修工事も、数年先には不具合が発生します。部分的に新品に入れ替えても、すぐに他の部分が故障します。
建て替えなどで、会社を選ぶときは、「住宅展示場」など、一流会社が並んでいるところで会社を選びましょう。大手の会社は、安くないですが安心です。
最後に、家のローンは心配不要です。借金ではありません。家のローンは貯蓄と同じ資産形成です。ローンが返済可能なら、家の建て替えを検討すべきです。