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定年退職後に国民健康保険に入ると大変!保険料が高額になる!

人生100年時代
2006年 セブ島
人生100年時代
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国民健康保険料についての解説です。定年退職した後、無職になって国民健康保険に入るときに注意したいポイントです。国民健康保険は、かなり保険料が高いです。保険料の計算は、4月を基準にして前年の所得から計算されます。退職後2年間は、保険料が高いです。

 

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定年退職後、最初にすべき「健康保険への加入手続き」

 

定年退職した後、再雇用せずに無職になったときは、健康保険への加入手続きを自分で行うことになります。病院へ行く前に、最初に自分で行わなければならない重要な手続きです。

 

もし家族の中で、会社員の人がいれば、その人の被扶養者になることも可能です。健康保険の保険料を考えれば、被扶養者が一番有利です。ただ家族の被扶養者になるには、実際に扶養されていることなど、いくつかの条件があり、提出書類も必要になります。収入要件等の制限もあります。それでも被扶養者として認定されれば、健康保険の保険料は必要ありません。

 

被扶養者ではなく、自分で国民健康保険に入るときは、保険料に注意が必要です。国民健康保険に加入するタイミングにもよりますが、国民健康保険料の計算は、前年の所得に基づきます。4月1日現在で、前年の所得に基づいて保険料が計算されてしまうのです。

 

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とても高い!国民健康保険料

 

例えば、2020年3月末に定年退職になったとします。2020年4月1日に国民健康保険に加入した場合、国民健康保険料は「前年の所得」を基準に計算します。つまり2019年1月1日から12月31日までの年間所得が、保険料計算の基礎になります。次の例で、具体的に保険料を確認します。

2020年3月31日 定年退職 就職せずに無職になる

2020年4月1日 国民健康保険に加入

この場合の保険料は、前年(2019年1月から12月)の所得に基づいて計算されます。

 

実際の保険料は、自分が住んでいる場所により異なります。地方自治体によっては、簡単に保険料がわかる早見表を公開していたり、インターネット上で計算できるようになっています。市役所などに聞けば、ある程度正確な保険料がわかります。

国民健康保険の「保険料試算」

 

ここでは、千葉県松戸市が公開している「国民健康保険料早見表」と、東京都練馬区の計算例で試算します。

2019年の給与収入が、800万円だと仮定します。

給与収入 800万円(給与所得600万円)の場合

 

年間の国民健康保険料の試算

 

701,060円(千葉県松戸市の場合) 月額 58,421円

 

715,347円(東京都練馬区の場合) 月額 59,612円

 

つまり、2020年4月1日から無収入だとしても、毎月 6万円近くの国民健康保険料が必要になります。さらに、この他に住民税もかかります。

 

参考に、国民健康保険料の早見表(松戸市)と、東京都練馬区の試算表URLです。

松戸市 国民健康保険料 早見表(お住いの地域によって多少変わります。)

練馬区の国民健康保険料 試算サイト

国民健康保険料の計算方法(令和6年度):練馬区公式ホームページ

国民健康保険料を計算する「所得の時期」とは

 

現役時代の高い収入は、退職した翌年の3月までの国民健康保険料に影響します。それは4月で保険料が改定されるからです。4月に計算する保険料は、前年1月~12月までの所得に基づいて計算します。

2020年4月から2021年3月までの保険料は、2019年1月から12月の所得により計算。

 

2021年4月から2022年3月までの保険料は、2020年1月から12月の所得により計算。

 

つまり、無職になった時期にもよりますが、定年退職後の保険料計算は、次のようになります。千葉県松戸市の早見表を例にします。

現役時代の年間給与収入800万円(給与所得600万円)の場合

 

2020年3月31日 定年退職 就職せずに無職になる

 

2020年4月1日 国民健康保険に加入
保険料は、2019年の収入800万円で計算 月額 58,421円

 

2021年4月1日 保険料計算
保険料は、2020年の収入(1月~3月の給与)199万円で計算 月額 13,130円

 

2022年4月1日 保険料計算
保険料は、2021年の収入 0円で計算 月額 4,700円

 

定年退職の時期が2020年3月31日の場合、収入0円で計算される国民健康保険料は、2022年4月1日以後です。定年退職後2年間は、過去の収入で国民健康保険料が計算されてしまうのです。無収入になるときは、この保険料分は貯蓄しておく必要があります。

 

なお、住民税も、前年の所得から計算されますが、国民健康保険料とは計算時期が異なります。6月から住民税が、前年の所得から計算されます。

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