イヤな過去を変える方法です。恥ずかしい失敗は、かなり精神的に落ち込みます。トラウマになり「悩みの種」になってしまいます。そして、なぜかイヤな思い出ほど不意に現れ、十字架を背負うような暗い気分になります。そんな過去は変えましょう。
過去の失敗が「トラウマ」に
判断ミスやうっかりミスで失敗した経験は誰にでもあります。ときには大きな失敗が、トラウマになってしまうこともあります。でも失敗したからといって人生が終わるわけではありません。そんなことは絶対にありません。
むしろ失敗を経験できたのですから、「学ぶ機会があった、ラッキー」と考えた方が良いではありませんか?次に向かってチャレンジすれば良いのです。
何かに失敗すると恥ずかしいし、失敗してしまった自分に情けないです。取り返しのつかないことをしてしまったと、へこみ落ち込みます。特に自分だけに影響する失敗ではなく、友人や家族などの周りの人を巻き込んでしまい、大変な迷惑をかけたり、損害を与えてしまったときはホントに辛いものです。
また小学生や中学生のとき、クラスの中で失敗して、みんなに笑われた思い出は一生のトラウマです。いくら年令を重ねても、イヤな場面がちょいちょい現れます。そして思い出すたびに身体が緊張します。当時の恥ずかしい光景が、昨日のことのように鮮明に蘇ります。
過去の失敗は消えない。
過去は変えられない。
このように考えている人が多いです。しかし、そんなことはありません。安心してください、過去は変えられます。
過去は「存在してない記憶」にすぎない
人間は感情と記憶を持っています。感情は、人によって感じ方や受け取り方が異なります。同じ状況であっても、10人いれば10人とも感じ方が違います。感じ方が違うから衝突が起こります。ちょっとした意見のすれ違いからケンカすることがあります。失恋することもあります。
人間社会では、感情が抑えられずに爆発し戦争にもなります。命を奪い合う現実の紛争が、感情のズレを証明してます。戦争する動物は人間だけです。人間が感情を持ち、その感情が戦争を引き起こします。
「トラブル」は感情のズレから生じます。セクハラも、イヤな人に対してだけセクハラになります。同じことをしても(されても)、好意を持つ相手ならセクハラは起こりません。受け取る感情は人によって様々なのです。
自分と全く同じ感情を持つ人は存在しません。本当に愛し合っている恋人や夫婦など、ごく一部の人以外は、自分とは違う感情や考え方を持っています。
そして、「過去」とは何でしょうか?
過去は、時間が経過した昔のことです。時間は一瞬も止まることなく常に動いています。今の一瞬は、アッという間に過去に変わっています。もう存在してない過去になるのです。
ここが重要です。「過去は、現在を基準として存在」します。時間は常に未来に向かって進んでいます。つまり過去の出来事は、現在の感情や考え方(価値判断)を基準に存在してます。
一般的に次のように言われてます。
辛いことがあっても時間が解決する
年令を重ねることで、辛いことも「いずれ良い思い出」に変わる
これらは、過去の思い出が、現在の考え方に影響されることを意味しています。過去のイヤな思い出も、現在の考え方を変えれば、良い思い出に変わるのです。
人生の「ほんわり原則」
実は、「自分が感じているほど、他人は感じていない」という人生の重要な原則があります。「ほんわり原則」です。これは誰もが経験しているはずです。誰かに対して「くやしい!」と感じたときの経験を思い出してください。
なぜ、理解してくれないのだろう?
なぜ、わかってくれないのだろう?
これが「ほんわり原則」です。実は「自分が感じているほど、他人は感じてない」のです。このズレが「くやしさ」です。
「考え方」を変えてしまう
自分がイヤだと感じていても、他人はそれほど感じてません。重く受け止めていません。これは逆に、過去のイヤな思い出(イメージ)を変えられることを意味します。昔のイヤな思い出は、次のように考えた方が自分にプラスです。
貴重な経験をした
精神的に成長するための「試練」を与えてくれた
イヤな奴に対しても、「こんな奴でも、もしかしたら良いところがあるかもしれない」と思う(実際には、ほとんどのケースで良いところは見つかりませんが。)
つまり自分にプラスになる考え方です。考え方を変えれば、過去は確実に変わります。少しづつ「記憶が置き換わる」のです。過去のイヤなことで悩む必要はありません。過去は変えられるのです。頭の中では、実際にタイムマシンに乗ることが可能です。