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【2時限】なぜ、一本橋から落ちてしまう?スラロームがうまく走れない

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2016年ハーレーダビッドソン 大型二輪教習所
2016年ハーレーダビッドソン
大型二輪教習所
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大型二輪の教習所で、スラロームと一本橋(平均台)を走るためのコツです。事前にYouTubeなどの動画で勉強していても、実際にはイメージどおりに走れません。スラロームと一本橋を走るときのコツを簡単に解説します。コツを知っておくと、走りやすいです。

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筋肉痛で8の字走行

2014年10月4日、大型オートバイの技能教習1時限が終わった翌朝、ベッドから起き上がると、股関節と太ももが筋肉痛でした。

昨日の教習では、緊張しながら右足を高く上げてオートバイに跨がりました。何度か繰り返したので、筋肉痛になったのです。おそらく二十代なら筋肉痛にならなかったでしょう。54歳の体力を改めて自覚しました。

モーターファンフェスタ 富士スピードウェイ

教習2時限目はスラロームと一本橋(平均台)でした。

最初は、教官の後ろについて走りながら1時限目の復習です。教習所のコース外周を走り、長い直線道路は3速で35Kmまで加速し、短い直線道路は2速で走ります。その後オートバイ専用コースで1速ギアを使い、ゆっくりと大きな八の字走行です。

教官は、オートバイを左右に「スパッスパッ」とリズミカルに傾けながら、きれいに八の字を描きます。しかし私は、バイクを重く感じてしまい、車体をスパッと傾けきれずに、八の字が膨らみました。倒れそうになる怖さで、車体を十分に傾けられず、大回りになります。しかも回るときに「カクカク」とノッキング風で、かなりカッコ悪い走りでした。

誰かに見られていると思うと、(実際に見ているのは教官だけですが・・)恥ずかしい走りで、冷や汗が流れてきました。八の字走行を3~4回ほど走行した後に、教官が「それでは次にスラローム行きます。」と言いました。

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「スラローム」のコツは、リズミカルなアクセル

いよいよ、初めてのスラロームです。

今日までの一週間、YouTubeで大型バイクのスラローム動画を繰り返し見ました。走り方のコツは理解しています。視線を先に向けて車体を傾け、パイロンを抜けたら、アクセルをふかして車体を起こすのです。傾けた車体を、アクセルで起こす感覚です。

車体の傾きに合わせて、リズミカルにアクセルを「ブン、ブン、ブン」とふかして走行するのが、スラロームのコツです。頭の中では走り方をマスターしていました。

モーターファンフェスタ 富士スピードウェイ

ところが、すでに一週間もYouTubeで勉強したのに、実際は全くできませんでした。走り出すと、目の前のパイロンをよけるのが精一杯で、タイミングを測ってアクセルをふかす余裕がありません。早めに車体を傾けながらハンドルを切って、ゆっくりとパイロンをよけるだけでした。スラロームはギアが2速なので、アクセルをふかさなくてもスピードが速いです。スラロームの後半になると、だんだん行き詰まり、リアブレーキを踏まないとパイロンを曲がれない状態に陥ります。

何度も繰り返して、スラロームしました。しかし、アクセルをふかすタイミングがわかりませんでした。初めてのスラロームは、全く余裕がありませんでした。リズミカルにアクセルをふかせないのです。

(スラローム・・無理かも)と思いました。

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初めての「一本橋」で落ちる

次に教官が「スラロームの後に一本橋に入ります。最初は2速のまま速く渡ってください。」と言いました。

ついに初めての一本橋(平均台)です。大型二輪免許の教習では「鬼門」と言われてます。しかし若い頃に、私はモトクロスとトライアルの真似事をしていたので、自分は楽勝と思っていました。2速のまま平均台を渡ります。順調に数回渡り終えました。

「次はローギアです。1速に落として一本橋を渡ってください。」教官からアナウンスがありました。2速ギアでスラロームを終えたら、止まらずに1速へギアチェンジして一本橋を渡ります。これも余裕で渡り終えました。

モーターファンフェスタ 富士スピードウェイ

「次は一本橋の前で一時停止して、ローギアでゆっくり渡ってください。」

先程まで問題なく渡れていたので余裕だと思いました。スラロームを終えてギアを2速から1速に落とし、一本橋の手前にある停止線で止まります。教官から走り方の説明を聞いた後、ゆっくりとスタートしました。クラッチを静かにつなげ、ふらつきながらスタートすると、すぐに一本橋から落ちました。

(一本橋から落ちた・・・)信じられない恥ずかしい事態に茫然となりました。

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初心者向けの「一本橋」のコツ

(おかしい、そんなはずない・・・)

落ちた後の2回目の一本橋は、今までにない緊張で身体が固くなりました。ギアを1速に入れ半クラッチでゆっくりと走り出します。すると一本橋の真ん中あたりでフラフラし始めます。上半身で車体のバランスを取ろうとしますが、やはり一本橋から落ちてしまいます。

(この一本橋、ほんとに平らなのか? おかしくね!)などと疑ってしまいました。

すると、教官が心配そうに近寄ってきて丁寧に説明してくれました。一本橋は、乗っている姿勢が大事とのことで次の説明がありました。一本橋を走行するときのコツです。

乗車姿勢は、少し猫背で前屈みになり腕を下げる。オートバイのタンクに抱きつくイメージ。そして膝のニーグリップをしっかりする。

アクセルは、回転数が高すぎるくらいに開け気味にする。エンジン音がうるさいくらいで、アクセルは開けたまま戻さない。

スピードの制御は、半クラッチを繰り返してコントロールする。

バランスは、ハンドルを素早く左右に切って保つ、上半身でバランスとろうとしない。

最初の走り始めは、速いスピードで一本橋に乗り、バランスが落ち着いてから右足でブレーキをかけ、ゆっくり走る。

その後も何回かチャレンジしましたが、一本橋の成功率は3割程度でした。野球のバッターなら3割の打率は良いです。しかし、大型二輪免許の検定試験で一本橋から落ちれば、即、不合格です。やはり、一本橋が鬼門かも知れません。

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