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PDF保護解除の完全ガイド:Adobe Acrobatをはじめとする主要ツールの使い方と注意点

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PDF保護解除 パソコン
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PDFファイルの保護は、情報のセキュリティを確保するために重要ですが、時にはこれが作業の障壁となることも。正当な理由で保護を解除したい場面が多々ありますが、適切な手段を知らないと困ってしまうことも。

この記事では、PDFの保護の種類から、Adobe Acrobatなどの主要な保護解除ツールの使い方、それに伴う注意点まで、詳しく解説しています。

正確な知識と手順を身につけることで、PDFの保護解除を迅速かつ確実に行うことができ、作業効率の向上や不要なトラブルを避ける手助けとなります。

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はじめに

PDF (Portable Document Format) は、Adobe Systemsによって開発された、電子文書の共有のためのフォーマットです。このフォーマットの最大の特徴は、異なるソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステム間での文書の表示が一貫している点にあります。これにより、複雑なレイアウトやフォント、画像を含む文書も、意図された通りに正確に表示されるのです。

しかし、この一貫性を保つため、または情報のセキュリティを確保するため、PDFファイルにはさまざまな保護機能が組み込まれています。これには、ファイルの開閲や編集、印刷、コピーなどの機能に制限をかけることができる機能が含まれます。これらの保護機能は、ビジネスや教育の現場での情報の漏洩を防ぐため、または著作権を守るために非常に有用です。

それでは、なぜ多くの人々がこれらの保護を解除したいのでしょうか。一つの理由として、自分が作成した文書のパスワードを忘れてしまった場合や、必要な情報を取り出すために文書の編集や印刷を行いたい場合などが考えられます。また、ビジネスの現場で受け取った資料を他の文書と統合するため、または特定の情報のみを取り出すためにも、この保護を解除することが必要となることがあります。

しかし、保護の解除は著作権の問題やプライバシーの問題にも関わってきます。たとえば、他人の著作物である文書の保護を無断で解除することは、著作権法に違反する可能性があります。そのため、保護の解除を行う際には、その文書の著作権や利用許諾に関する情報を十分に確認することが重要です。

近年、デジタル化の進展に伴い、企業や学校、団体、個人といった多岐にわたる領域でPDFファイルの利用が増えてきました。研修資料、マニュアル、学術論文、電子書籍など、さまざまなコンテンツがPDF形式で提供されています。

PDFの普及の背景には、その使いやすさや信頼性が挙げられます。実際、PDFは元々、異なるデバイスやOSでの表示を統一する目的で開発されました。そのため、送信者と受信者の間で情報が一貫して伝達されることが保証されています。さらに、PDFは高度なセキュリティ機能を持つため、情報の保護や配布においても非常に信頼性が高いとされています。

このような背景から、特に機密性が求められるビジネスの現場などでは、PDFの保護機能を活用して情報を安全にやりとりすることが一般的になっています。しかし、情報共有や文書の再利用が必要となる場面も増えてきました。例えば、過去の報告書や資料を新しいプロジェクトで再利用したい、または研究論文の特定部分を引用したいといった場合です。このようなニーズに対応するため、PDFの保護を解除する手段が求められることが増えてきました。

もちろん、このような行為は必ずしも不正なものではありません。しかし、無断での再配布や商用利用など、著作権を侵害する可能性がある行為は法的な問題となりえます。そのため、保護を解除する際は、常に正当な理由と目的を持って行動することが求められます。

加えて、技術的な視点からも、PDFの保護機能は非常に高度です。多くのユーザーは、これを簡単に解除することができない場合も多いのです。しかし、今回の記事では、そのような技術的な障壁を乗り越え、効果的に保護を解除する方法を解説していきます。

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PDFファイルの保護の種類

PDFファイルの保護には、多岐にわたる種類が存在します。これらは、情報の秘密保持、著作権の保護、または文書の整合性を保つためのものとなっております。以下、主な保護の種類とその特徴を詳しく解説いたします。

パスワードによる保護

PDFファイルを開く際に、特定のパスワードの入力を求める方法です。この機能を利用すれば、不正なアクセスを防ぐことができます。特に、機密情報を含む文書をメールなどで送信する際には、この保護が有効です。

編集制限

文書の内容を変更するための編集を制限する機能です。これにより、オリジナルの内容が改ざんされることを防ぐことができます。また、フォームフィールドの入力やコメントの追加など、特定の編集のみを許可する設定も可能です。

印刷制限

PDF文書の印刷を制限する機能。特に、電子書籍や専門的な資料の不正な複製を防ぐために利用されます。設定によっては、低解像度での印刷のみを許可することも可能です。

コピー&ペースト制限

文書内のテキストや画像をコピーして、他の文書やアプリケーションにペーストする機能を制限するものです。これにより、内容の部分的な再利用を制御することができます。

コンテンツの抽出制限

PDFのページや画像、テキストなどのコンテンツを、他のPDFや文書への抽出を制限する機能。この保護を設定することで、文書の断片を取り出して新しい文書を作成することを防ぐことができます。

デジタル署名

文書の整合性や改ざんを検知するための署名を追加する機能。デジタル署名を使用することで、文書が変更されていないこと、または特定の人物や組織によって発行されたものであることを確認することができます。

DRM (Digital Rights Management)

著作権管理技術の一つ。PDFファイルの開閲、印刷、編集などのアクセスを制御するための高度な保護手段です。特に、商業的な電子書籍や学術論文などで利用されることが多いです。

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主な保護解除ツールの紹介

PDFファイルの保護を解除するためのツールは多数存在します。これらのツールは、ユーザーのニーズや状況に応じて、適切なものを選択することが求められます。以下に、主要な保護解除ツールをいくつか紹介し、その特徴や利点を詳しく説明いたします。

Adobe Acrobat Pro

  • 特徴: Adobeが公式に提供するPDF編集ツール。PDFの作成、編集、変換だけでなく、保護解除の機能も強力です。
  • 利点: 信頼性が高く、直感的な操作で保護を解除できる。また、その他の多岐にわたるPDF編集機能も充実している。

PDFCrack

  • 特徴: オープンソースのコマンドラインツール。パスワードによる保護を解除するためのツールです。
  • 利点: 無料で利用でき、多くのオペレーティングシステムに対応している。エンジニアや高度なユーザー向け。

Wondershare PDF Password Remover

  • 特徴: ユーザーフレンドリーなグラフィカルインターフェースを持つデスクトップアプリケーション。
  • 利点: ドラッグ&ドロップの操作で簡単にPDFの保護を解除できる。また、複数のファイルを一度に処理するバッチ機能も備えている。

Smallpdf

  • 特徴: オンラインで提供されるサービス。ブラウザを通じてアクセスし、アップロードしたPDFの保護を解除できる。
  • 利点: インストール不要で簡単にアクセス可能。高速な処理速度と直感的なインターフェースが特徴。

PDF Unlocker

  • 特徴: Windows向けのデスクトップアプリケーション。複雑な暗号化や制限を解除する能力を持つ。
  • 利点: 高度な暗号化技術にも対応しており、ドラッグ&ドロップのシンプルな操作で使用できる。

これらのツールを選択する際には、いくつかの要点を考慮することが必要です。まず、自分の使用環境やニーズに合ったツールを選ぶことが基本となります。例えば、頻繁に保護を解除する場合や複雑な暗号化を解除したい場合は、専用のデスクトップアプリケーションを選ぶと良いでしょう。一方、たまにしか利用しない場合や簡易な保護のみを解除したい場合は、オンラインサービスを利用するのも一つの方法です。

また、重要な点として、これらのツールを利用する際には、著作権やプライバシーの問題に注意を払うことが必要です。無断での保護解除や情報の再配布は法的なトラブルの原因となる可能性があるため、使用には十分な配慮が求められます。

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ステップバイステップ: Adobe Acrobatでの保護解除方法

Adobe Acrobatは、世界的にも最も一般的に使用されるPDF編集・管理ツールの一つです。このツールを使用すると、簡単にPDFの保護を解除することができます。以下に、その手順を詳しく解説します。

1 必要なもの

  • Adobe Acrobat Pro (注意: 無料のAdobe Readerではこの機能は利用できません)
  • 保護を解除したいPDFファイル
  • PDFのパスワード(もし設定されている場合)

2 手順の概要

  1. Adobe Acrobat Proを起動し、PDFを開く
  2. パスワードの入力
  3. 保護の解除設定
  4. 保存

3 詳細な手順

ステップ1: まず、Adobe Acrobat Proを起動します。メニューから「ファイル」を選択し、「開く」をクリックして、保護を解除したいPDFファイルを選択します。

ステップ2: 保護されているPDFファイルを開く際に、パスワード入力のプロンプトが表示される場合があります。正しいパスワードを入力して、「OK」をクリックします。

ステップ3: 左側のペインに表示されるツールメニューから「保護」を選択します。画面上部の「保護」タブの下に、さまざまなオプションが表示されます。その中から「暗号化」をクリックし、ドロップダウンリストから「暗号化の削除」を選択します。再びパスワード入力を求められる場合がありますので、必要に応じて入力してください。

ステップ4: 保護が解除されたことを確認した後、ファイルを保存します。メニューから「ファイル」を選択し、「名前を付けて保存」をクリックします。新しい名前や保存場所を選択し、保存を完了します。

Adobe Acrobatを使っての保護解除は、上記の手順に沿って簡単に行えますが、以下の点に注意することが重要です:

  • 法的な制約: PDFファイルの保護を解除することは、著作権やライセンスに違反する場合があります。そのため、保護解除を行う前に、関連する法的制約や権利を十分に確認してください。
  • 保護の強度: 一部のPDFファイルは、高度な暗号化技術を使用して保護されている場合があります。このようなファイルの場合、上記の手順では解除できないことも考えられます。

このような点を考慮しながら、Adobe Acrobatを活用して、必要なPDFファイルの保護解除を行ってください。

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パスワード付きPDFファイルを結合

パスワードで保護された複数のPDFファイルをひとつに結合する方法です。

私の会社では、2010年から、紙で配布していた給与明細がPDFファイルへ切り替わりました。自分でWEB上の専用サイトへログインし、PDFファイルをダウンロードする方式です。毎月、給料日に給与明細PDFファイルをダウンロードし、内容を確認してからパソコンのハードディスクへ保存しています。

時々、過去の給与明細を比較しながら見たいときがあります。ところが過去の給与明細PDFファイルを探すのが、かなり面倒です。特に探したい支給月の記憶があいまいなときは、近い支給月のPDFファイルをひとつひとつ開いて探すことになります。

ひと月、ひと月、パスワードを入力して開くのはものすごく不便です。そこで最低でも1年分くらいの給与明細PDFファイルを、ひとつのファイルに結合できないかと考えました。早速、PDFファイルを結合できる無料ソフトを探すことにしました。

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PDFファイル結合でエラー

検索サイトで無料のPDF結合ソフトを探すとたくさんあります。早速試したところ、結合ソフトを動作させるとエラーが発生しました。パスワード付PDFファイルを読み込む途中でエラーです。

◯◯◯◯.pdf は保護されています。権限パスワードを入力してください。

セキュリティ保護のエラーメッセージが表示され、先に進めず結合できません。

給与明細のPDFファイルは、内容が書き換えできないようにパスワードがかけられています。会社側の給与システムで、PDFファイルをダウンロードするときはパスワードの設定が必須になっています。

考えて見れば、給与明細の書き換えが自由にできてしまうと、いろいろなトラブルが生じるのかも知れません。ローンの審査などでは毎月もらう給与が判断材料になります。

私は給与明細をダウンロードするときのパスワードを空白にしています。忘れると面倒なので特に設定しません。つまり表示するときは、パスワードの入力は必要ありません。ところがPDFファイルを結合するときは、セキュリティ保護が影響するようです。

なんとか給与明細PDFファイルのパスワード保護を解除したいものです。しかし給与明細のPDFファイルを作成するときの、会社側のパスワードがわかりません。それは当然です。作成元のパスワードがわかるなら、いくらでも給与明細を書き換えできてしまいます。好きな給与月額に改ざんできるのは怖いです。

PDFファイルの文書プロパティを確認すると、次のようなセキュリティ設定でした。

印刷:許可
文書の変更:許可しない
(省略)
ページの抽出:許可しない
(省略)

つまり、このようにパスワードで保護されたPDFファイルは、そのままでは結合できません。そうなるとPDFファイルのパスワードを解除する方法を見つけるしかありません。

いろいろとネットで調べていると、パスワード保護を解除する方法をようやく発見しました。

パスワード保護されたPDFファイルをブラウザで開いて、ブラウザの保存機能を利用してセキュリティを解除するのです。ブラウザで見ることができる状態であれば、PDFファイルをブラウザで開き、ブラウザ上の印刷機能を使い、新たなPDFファイルとして作成してしまうのです。

ブラウザは、IE、Chrome、Firefoxなどです。ブラウザの印刷機能で「PDF出力」が選択できるものです。

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PDFファイルをパスワードなしで新しく保存する方法

次の手順で、パスワードを解除したPDFファイルを新しく作成します。

1.エクスプローラーで該当PDFファイルを選んでおく。

2.ブラウザ(IE、Chrome、Firefoxなど)を開いておく。

3.PDFファイルを選択し、マウスのボタンを押したまま、ブラウザの上で離す。(ドラッグ&ドロップ)

4.ブラウザ上でPDFが開いていることを確認したら、その状態で印刷画面へ進む。プリンターの選択欄でPDFを選び、印刷(PDF出力)します。

これでセキュリティが解除された新しいPDFファイルが作成できます。

セキュリティなしのPDFであれば、複数のPDFをまとめて処理することができます。結合したり、分割したり自由な編集が可能です。

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