VMwareで「Windows 95」を楽しむ方法です。インストール用CDは、すでに24年経過してます。「isoファイル」へバックアップしてから「Windows 95」を楽しみます。懐かしい「保護エラー」が発生しました。解決策は簡単です。
「Windows 10」がシェアトップ
現在(2019年9月)、パソコンのOS別のシェアは、次のとおりです。(Net Applicationsの2019年7月データから)
Windows 88.45%
Mac OS 8.98%
Windowsの中でのシェア
Windows 10 48.86%
Windows 7 31.83%
Windows 7のサポート期間が、2020年1月14日に終了することを考えると、Windows 10への移行が加速するでしょう。実質的に「Windows 10」の世界になります。
過去のWindows
古いOSが必要になることは、ほとんどありません。2001年11月16日に発売されたWindows XP以後のソフトなら、ほとんどWindows 10で動作可能です。18年間以上前のソフトを使う必要のある場面は、ないでしょう。
しかし、今までのWindowsソフトを捨ててしまうのは、かなり、もったいないです。できれば、懐かし思い出に浸りながら起動したくなります。
そこでWindows 10上で、仮想マシンを使うことにしました。仮想マシンを利用することで、1台のパソコンへ過去のOSをインストールできます。
「仮想化ソフト」の選択
2019年9月現在、無料で利用できる仮想化ソフトは、「VirtualBox」、「VMware」、「Hyper-V」の3つがあります。ただし「Hyper-V」は、Windows 10のpro版が必要です。
私のデスクトップパソコンは、Windows 10のhome版です。「Hyper-V」は使えません。そうなると「VirtualBox」か「VMware」です。「どちらが使いやすいか」と考えるときは、歴史を見るしかありません。長い期間使われている方が、良いはずです。
「VirtualBox」の公開日は、2007年1月15日です。「VMware」は1999年です。圧倒的に「VMware」の方が良さそうです。早速、「VMware」をインストールしました。
Windows 95インストール用CDを探す
押入れの奥から「Windows 95」インストールディスクを見つけました。すでに24年経過しています。見たところCDディスクには傷はありません。でも正確に読み込めるか心配です。
CDディスクの寿命は、30年くらいと言われてます。まもなく使えなくなるかもしれません。オリジナルディスクは、なるべく消耗したくありません。そこで「Windows 95」インストールディスク自体を「isoファイル」形式でバックアップし、コピーを使いインストールすることにしました。
バックアップ前に「著作権法」の確認
市販されているOSのインストールCDやDVDをコピーするときは、「著作権法に違反しないか」確認が必要です。
著作権法
(プログラムの著作物の複製物の所有者による複製等)
第四十七条の三 プログラムの著作物の複製物の所有者は、自ら当該著作物を電子計算機において利用するために必要と認められる限度において、当該著作物の複製又は翻案(これにより創作した二次的著作物の複製を含む。)をすることができる。ただし、当該利用に係る複製物の使用につき、第百十三条第二項の規定が適用される場合は、この限りでない。
2 前項の複製物の所有者が当該複製物(同項の規定により作成された複製物を含む。)のいずれかについて滅失以外の事由により所有権を有しなくなつた後には、その者は、当該著作権者の別段の意思表示がない限り、その他の複製物を保存してはならない。
第百十三条第二項は、「著作権を侵害する行為によつて作成された複製物」です。正規に入手したインストールディスクは関係ありません。
上記の著作権法第四十七条の三では、「自ら当該著作物を電子計算機において利用するために必要と認められる限度において」とあります。自分の家で所有している「正規品インストールディスク」のバックアップ目的であれば、問題ありません。ただしコピーするのにプロテクトを外す行為は違法になります。
Windows 95インストールCDから「isoファイル」作成
Windows 95のインストールCDを、バックアップ目的で、「isoファイル」としてコピー(複製)することは、上記のとおり、著作権法で問題ないことが確認できました。(2019年9月13日現在)
「isoファイル」を作成するのは、ライティングソフトの「ImgBurn」がおすすめです。処理スピードが速いです。
「isoファイル」が完成したら、いよいよ仮想マシンの作成です。
「VMware」でWindows 95インストール
昔のOSは、最新式のCPUでは、動作しないことがあります。VMwareへ古いOSをインストールするときは、おすすめの基本要件を確認します。
Windows 95 基本要件
プロセッサー 486SX 以上
(2.2GHz以上のCPUには対応せず)物理メモリー 8 MB以上
(12 MB以上推奨)
インストール自体は簡単です。VMwareの仮想マシン設定画面で、Windows 95インストールCDの「isoファイル」を設定し、起動するだけでインストールできます。
懐かしい「保護エラー」
無事に「Windows 95」のインストールを終えて、いろいろと懐かしく動かしました。やはり「Windows 10」と比べると動作が不安定です。何かのタイミングで、すぐに固まります。画面が反応しなくなります。その都度、再起動でした。
しばらくすると、「Windows 95」の起動エラーになりました。起動すると、最初のDOS画面で「保護エラー」が表示されます。「保護エラー」も懐かしいです。昔は、「Windows 95」の「保護エラー」に悩まされたものです。
起動時の「保護エラー」は、「VMware Tools」の再インストールで簡単に直りました。しかし原因は不明です。「VMware Tools」をインストールするときは、CD/DVD ドライブの設定を「自動検出」にします。
この他にも、VMware上の「Windows 95」で起こる「保護エラー」は、CPU速度が対応できないためという情報もあります。そのときは「高速化パッチ」で直すらしいです。