はじめてのひとり暮らし。家具や家電など新生活に向けた準備を進める中で、意外と頭を悩ませるのがインターネット環境の選び方ではないでしょうか。
スマートフォンでの高画質な動画視聴やSNSのチェック、さらにはテレワークやオンライン授業など、日々の生活においてインターネットは欠かせない大切なインフラとなっています。
しかし、いざ契約しようと調べてみると、自宅に引き込む光回線や、コンセントに挿すだけのホームルーター、持ち運びができるモバイルルーターなど種類が多岐にわたり、どれが自分の生活に一番合っているのか迷ってしまう方も多いはずです。
建物の設備事情やご自身のライフスタイルを考慮せずに選んでしまうと、通信速度が遅くてストレスを感じたり、必要以上の高い月額料金を毎月支払い続けることになりかねません。
この記事では、難しい知識がない方でも安心して自分にぴったりのインターネット回線を見つけられるよう、選び方の基礎知識や比較のポイントを詳しく解説していきます。
ご自身の利用目的や居住環境と照らし合わせながら、新生活をより快適で充実したものにするための参考にしてみてください。当サイトおすすめの選定基準も交えてサポートいたします。
ひとり暮らしのインターネット検索意図とよくある悩み
なぜインターネット選びで迷ってしまうのか
ひとり暮らしを始める際、電気や水道などの生活インフラと同じくらい重要になっているのがインターネット環境の整備です。しかし、いざ準備をしようとすると、さまざまな種類の接続サービスが存在していることに気がつきます。
自宅の壁まで物理的なケーブルを引き込む大掛かりなものから、家電量販店などで機器を買ってきてコンセントに挿すだけのもの、さらには手のひらサイズの持ち運べる機器まで、選択肢は非常に多岐にわたります。
それぞれに月額料金の安さや通信速度の速さ、利用開始までの手軽さなど異なるメリットがあり、一概にどれが一番優れているとは言えません。そのため、初めて契約する方はインターネット上の膨大な情報の多さに圧倒され、結果的にどれを選べばいいのか分からず迷ってしまう傾向にあります。
自分のライフスタイルを把握することが第一歩
インターネット回線を選ぶうえで最も大切なのは、ご自身が新居でどのような生活を送り、どのようにインターネットを利用するのかを具体的にイメージすることです。
たとえば、休日は自宅に引きこもって一日中高画質の動画を見たりアクションゲームをしたりする人と、平日は夜遅くまで仕事をして週末も友人との外出が多い人とでは、求める通信環境が全く異なります。
前者であれば通信の安定性やデータ容量の制限がないことが何よりも重要になりますし、後者であれば自宅以外でも使える利便性や月額料金の安さが優先されるでしょう。
自分のライフスタイルに合わないサービスを選んでしまうと、月末に厳しい通信制限に悩まされたり、ほとんど使っていないのに高い定額料金を支払い続けることになってしまいます。まずはご自身の一週間の過ごし方を思い描いてみることが第一歩です。
ひとり暮らし向けインターネットの主な3種類を比較
通信速度と安定性が魅力の「光回線(固定回線)」
光回線は、電柱から自宅の部屋まで物理的な光ファイバーケーブルを引き込んでインターネットに接続する方式です。最大の魅力は、何と言っても通信速度の速さと通信の安定性にあります。
大容量のデータをやり取りしても遅延が少なく、通信容量の制限も基本的にはありません。天候や建物の周辺環境による電波の干渉も受けにくいため、高画質な動画の長時間の視聴や、コントローラーの少しの反応の遅れが命取りになるオンラインゲームを本格的に楽しみたい方にとっては必須の環境と言えます。
一方で、利用を開始するためには開通工事が必要になることが多く、申し込みから実際にインターネットが使えるようになるまで数週間から1ヶ月程度待たなければならない場合があります。また、退去時に撤去工事を求められる賃貸物件もあるため、賃貸住宅にお住まいの場合は事前に管理会社や大家さんの許可が必要になる点には注意が必要です。
工事不要ですぐに使える「ホームルーター」
ホームルーターは、携帯電話などと同じ無線の電波を受信してインターネットに接続する据え置き型の機器です。最大の特徴は、大掛かりな開通工事が一切不要である点です。
機器が自宅に届いたら、コンセントに電源プラグを挿すだけですぐにWi-Fi環境が整います。工事の立ち会いのためにスケジュールを空けたり、管理会社の許可をとったりする煩わしさがないため、引っ越し作業で忙しいひとり暮らしの方には非常に魅力的な選択肢となります。また、機器のデザインも洗練されているものが多く、部屋のインテリアの邪魔になりません。
通信速度に関しても、光回線には及ばないものの、一般的なウェブサイトの閲覧や標準画質の動画視聴、日常的なテレワークなどであれば十分にこなせる性能を持っています。ただし、無線の電波を利用している性質上、住んでいる建物の立地や部屋の構造によっては電波が入りにくく、速度が不安定になることがある点を理解しておく必要があります。
外出先でも持ち運べる「モバイルWi-Fiルーター」
モバイルWi-Fiルーターは、内蔵バッテリーで駆動する小型の通信機器です。ホームルーターと同じく無線の電波を利用してインターネットに接続しますが、コンセントがない屋外でも利用できるのが最大の違いです。
カフェや図書館、移動中の電車内など、場所を選ばずにどこでも自分専用のWi-Fi環境を持ち歩くことができます。自宅での利用頻度が少なく、外での作業が多い方に適しています。また、引っ越しをする際も機器を持ち運んで住所変更の手続きをするだけで完了するため、短期間で転居を繰り返すライフスタイルの方にも使い勝手が良いでしょう。
注意点として、バッテリーの充電残量を常に気にする必要があることや、複数のスマートフォンやパソコンを同時につなぐと通信速度が低下しやすいこと、またプランによっては短期間で大量の通信を行うと速度制限がかかる場合があることが挙げられます。
【当サイトおすすめ】失敗しないインターネットの選び方5つの基準
居住物件の設備と工事の可否を必ず確認する
ひとり暮らしの賃貸物件で光回線などの固定回線を契約する際、まず確認すべきなのが建物の設備状況です。マンションやアパートの共用部分まで既に光ファイバーが引き込まれている物件と、全く設備がない物件とでは、契約できるプランや工事の内容が大きく変わります。
古い物件では、建物の入り口までは光ケーブルが来ているものの、そこから各部屋までは旧式の電話線を利用する配線方式になっており、期待したほどの速度が出ないケースもあります。また、建物の構造上の理由や管理会社の方針によって、部屋への回線引き込み工事自体(壁への穴あけやビス止めなど)が禁止されているケースも少なくありません。
無断で工事を行ってしまうと退去時に高額な修繕費用を請求される等のトラブルに発展する可能性があるため、契約を進める前に必ず賃貸借契約書を確認するか、管理会社へ問い合わせを行いましょう。工事ができないと判明した場合は、自動的にホームルーターやモバイルWi-Fiルーターを選ぶことになります。
インターネットを利用する目的と必要なデータ通信量を把握する
ご自身が毎月どのくらいのデータ通信を行うのか、そして何を目的にインターネットを利用するのかを振り返ってみましょう。お使いのスマートフォンの契約プランを確認し、現在毎月何ギガバイト消費しているかを知るのも一つの目安になります。
もし、高画質の映画を毎晩のように視聴したり、大容量のゲームデータやパソコンのOSアップデートを頻繁に行ったりするのであれば、データ通信量の上限がないプランを選ぶ必要があります。反対に、主な用途が友人とのメッセージアプリでのやり取りや、少しのSNS閲覧、ネットショッピング程度であれば、そこまで大容量の無制限プランは必要ありません。
用途に対して過剰なスペックの回線を契約してしまうと、使わない機能のために高い月額料金を支払い続けることになってしまいます。自分の用途と必要なデータ量を把握することが、無駄な出費を抑えるための鍵となります。
開通までに必要な期間と引越しの予定を考慮する
新生活を始めるにあたって、インターネットが使えない期間があると不便を感じるものです。光回線を選択した場合、申し込みが集中する春先などの引越しシーズンには、工事の予約がなかなか取れず1ヶ月以上も待たされることが珍しくありません。
すぐにでもインターネットを使いたい場合は、即日発送を行っているホームルーターやモバイルWi-Fiルーターを検討する、あるいは光回線が開通するまでの間だけ一時的にレンタルできるWi-Fiサービスを活用するなどの工夫が必要です。
また、近い将来に再び引っ越しをする予定がある場合、光回線だとその都度解約金や新たな工事費が発生するリスクがあります。引越しの予定が定まっていない方や、仕事の都合で転勤が多い方は、住所変更の手続きだけでそのまま使い続けられるルーター型のサービスを選ぶのが賢明です。
月額料金だけでなく初期費用を含めた実質総額で比較する
インターネットの料金を比較する際、どうしても目先の月額料金の安さや大きな文字で書かれたキャッシュバックの金額に気を取られがちですが、大切なのは実際に自分が支払うことになる総額です。
サービスによっては、契約時に事務手数料が数千円かかったり、光回線の場合は数万円の開通工事費が発生したりします。工事費が無料になるキャンペーンを行っている場合でも、細則を読むと数年間の継続利用が条件となっており、途中で解約すると工事費の残債を一括で請求されるケースが多々あります。
また、利用開始から数ヶ月間だけ月額料金が極端に安く設定されていて、期間が過ぎると通常料金に跳ね上がる料金体系をとっているサービスも存在します。そのため、自分が利用する予定の期間(たとえば2年間や3年間など)で発生する初期費用、月額料金、各種オプション料金などをすべて足し合わせ、そこから確実に受け取れる還元額を引いた実質的な総額で比較検討することが重要です。
手持ちのスマートフォンとのセット割引が適用できるか確認する
ひとり暮らしの毎月の通信費全体を大きく節約するためのポイントが、スマートフォンとのセット割引の活用です。
現在ご自身が契約しているスマートフォンの通信会社と、同じ系列のインターネット回線を契約することで、毎月のスマートフォンの利用料金から一定額が割引されるサービスが広く提供されています。割引額は契約しているスマートフォンのプランによって異なりますが、毎月数百円から千円程度の割引が永年続く場合が多く、年間で計算すると非常に大きな節約になります。
単体でのインターネット月額料金が少し高く見えても、スマートフォン代の割引を含めると結果的に家計全体の通信費が一番安く収まるというケースは珍しくありません。インターネット回線を選ぶ際は、まずご自身がお使いのスマートフォン会社が提供している、あるいは提携しているインターネットサービスから候補を絞り込んでいくのも効率的な選び方と言えます。
目的別・ひとり暮らしに最適なインターネット環境の組み合わせ
高画質動画の視聴やオンラインゲームを快適に楽しみたい方
休日のリフレッシュとして、定額制の動画配信サービスで映画やドラマを高画質で一気見したり、リアルタイムの反応速度が求められるアクションゲームなどを楽しみたい方には、迷わず光回線の契約をおすすめします。
こうした大容量のデータ通信を長時間継続して行う用途において、無線の電波を使用するルーター型サービスでは、時間帯によって画質が低下したり、ゲーム中にキャラクターの動きがカクついたりするストレスが生じる可能性が高いです。
光回線であれば、周囲の利用状況や天候に影響されにくく、常に安定したパフォーマンスを発揮してくれます。さらに、無線Wi-Fiで接続するのではなく、有線LANケーブルを使って直接パソコンやゲーム機と接続することで、通信ロスを最小限に抑え、より遅延の少ない快適な環境を構築することができます。
テレワークやWeb会議で安定した通信環境が必要な方
ご自宅でお仕事をされる機会が多く、ビデオ通話を用いたWeb会議を頻繁に行う方にも、やはり通信の安定性が強く求められます。Web会議中に映像が途切れたり、音声が遅れて聞こえたりすると、仕事の進行に支障をきたすだけでなく、画面越しの取引先や社内のメンバーにストレスを与えてしまうことにもなりかねません。
可能であれば光回線を導入するのがベストですが、賃貸物件の規約などの事情で回線工事が難しい場合は、ホームルーターが現実的な選択肢となります。
その際、機器の設置場所を工夫することが非常に重要です。窓際などの障害物が少なく電波が入りやすい場所に機器を設置し、業務で使うパソコンとはなるべく有線LANで接続することで、無線接続特有の不安定さをある程度軽減させることが可能です。
自宅には寝に帰るだけで日中の外出先での利用が多い方
日中は学校の講義や職場の業務で過ごし、休日も趣味や買い物で外出していることが多く、自宅ではベッドの上でスマートフォンで少しSNSを見る程度という方にとっては、自宅にわざわざ固定回線を引くメリットはあまり大きくありません。
このようなアクティブなライフスタイルの方には、モバイルWi-Fiルーターが適しています。通勤や通学の移動中、あるいはカフェでの作業中など、どこでも自分専用のWi-Fi環境を利用できるため、スマートフォンのデータ通信量を大幅に節約することができます。
また、外出先で不特定多数の人が接続するフリーWi-Fiを探す手間も省け、セキュリティ面でも安心してインターネットを利用できます。自宅にいる時間が短いからこそ、外での利便性とフットワークの軽さを最優先にした選び方が賢い方法と言えるでしょう。
初期費用や毎月の通信費をとにかく安く抑えたい方
初めてのひとり暮らしで、家具や家電の購入、敷金礼金などで何かとお金がかかり、毎月の固定費を少しでも削減したいという方には、スマートフォンのプランを見直してテザリング機能を活用するという手段もあります。
テザリングとは、スマートフォンの通信機能を利用して、パソコンやタブレットをインターネットに接続する機能のことです。大容量、あるいは無制限のスマートフォン料金プランに変更し、自宅でも外出先でもスマートフォン経由で通信を行うようにすれば、別でインターネット回線を契約する必要がなくなり、通信費をスマートフォンの料金のみに一本化できます。
ただし、スマートフォンのバッテリー消費が激しくなることや、長時間の通信利用で本体が発熱しやすいといったデメリットもあるため、あくまで通信量が少なめの方に向けた節約術となります。
ひとり暮らしでインターネットを契約する際の注意点
「インターネット完備」と「対応」の違い
物件探しの際、不動産情報サイトの設備条件でよく見かけるインターネットに関する表記には十分な注意が必要です。
「インターネット完備」あるいは「インターネット無料」と書かれている物件は、大家さんが既に回線事業者と契約を済ませており、入居したその日から月額料金無料でインターネットが使える状態を指します。一見とてもお得に見えますが、建物の住人全員で一つの回線を分け合う仕組みになっていることが多く、夜間など利用者が集中する時間帯には通信速度が著しく低下し、動画の読み込みすらままならない場合があります。
一方、「インターネット対応」と書かれている物件は、建物の共用部までは光回線などの設備が来ているものの、自分の部屋で利用するためには自分自身で通信事業者との契約を行い、毎月の月額料金を支払う必要がある状態です。言葉の響きは似ていますが、費用負担や使い勝手が全く異なるため、契約前によく確認しておきましょう。
夜間や休日の通信速度低下による影響について
インターネットの通信速度は、常にカタログに記載されている最大速度が保証されているわけではありません。一般向けに提供されている多くの通信サービスはベストエフォート型と呼ばれる方式をとっており、これは最大限の努力はするものの、状況によっては速度が落ちることもあるという前提の契約です。
特に、平日の夜20時から24時頃や、休日などの多くの人が自宅でインターネットを利用する時間帯は、回線が混雑してデータ通信の速度が遅くなりやすい傾向があります。これは光回線であってもホームルーターであっても起こり得る現象です。
速度低下を少しでも回避するためには、最新の通信規格を利用できるオプションに加入することや、ご自身で用意するWi-Fiルーター機器を最新の規格に対応した高性能なものに買い替えるなどの対策が有効になってきます。
契約期間の縛りと解約時の違約金について
インターネット回線を契約する際に見落としがちなのが、契約期間に関する条件です。多くのサービスでは2年契約や3年契約といった期間の縛りが設けられており、その長期間の利用を約束する代わりに月額料金が安くなる仕組みになっています。
注意しなければならないのは、この契約期間の途中で解約をしてしまうと、違約金や解約金という名目で費用を請求されるケースがあるということです。さらに前述した通り、回線の開通工事費を毎月の分割払いにしている途中で解約すると、残りの工事費の残債を一括で支払わなければならないため、解約時に思わぬ高額請求に驚くトラブルが後を絶ちません。
ひとり暮らしで就職や転勤など引っ越しの可能性がある方は、契約期間の縛りがないプランを提供している事業者を選ぶのも自己防衛策の一つです。また、解約時にレンタル機器の返却を忘れると追加で損害金が発生することもあるため、退去時の手続きは計画的に行いましょう。
まとめ:自分に合ったインターネット環境で快適なひとり暮らしを
ひとり暮らしのインターネット回線選びについて、種類ごとの特徴や比較のポイント、注意点などを詳しく解説してきました。光回線、ホームルーター、モバイルWi-Fiルーターと、それぞれに得意とする分野と不得意な分野が存在します。
大切なのは、周りの人が使っているからとか、広告のキャンペーンで安く見えたからといった理由だけで安易に決めるのではなく、ご自身の生活スタイルと利用目的を最優先に考えて選択することです。
高画質の動画視聴や本格的なゲームを心ゆくまで楽しむなら安定した光回線、面倒な工事の手間を省いて引っ越し後すぐに手軽に始めたいならホームルーター、自宅以外でもアクティブにインターネットを使いたいならモバイルWi-Fiルーターという基本を軸にしながら、物件の設備状況やスマートフォンのセット割引などを総合的に判断して選んでみてください。
インターネット環境が快適に充実すれば、新しい生活の楽しさや日々の便利さは何倍にも広がります。当サイトおすすめの基準を参考に、ぜひあなたにとって最適なインターネット環境を見つけ出し、快適で素晴らしいひとり暮らしを満喫してください。
