イギリスへ旅行するときの「入国手続き」などの解説です。英語が苦手な人にとっては、ヒースロー空港での「入国手続き」は、かなりの難関です。実際の「チェックイン」や「入国手続き」、「出国手続き」について、わかりやすく説明します。
出国手続きと入国審査
英会話に自信のある人は、海外旅行に不安はありません。語学力に自信がない人にとって、一番最初の難関は、海外での「入国審査」です。
先日(2012年6月18日)、イギリスのロンドンへ行って来ました。忘れないうちに成田空港と、ヒースロー空港での出国手続きと入国審査の様子を詳しくメモしておきます。
2012年7月27日からロンドンオリンピックも始まるので、参考になるかと思います。最初に、成田空港での出国手続き関係です。
今回はANAを例としますが、他の航空機でも同様と思います。
「出国手続き」成田空港
飛行機出発時刻の2時間前に、空港へ到着するようにします。万が一、寝坊したり交通機関のトラブル(電車の停止やリムジンバスの交通渋滞)があってもカバーできます。特に格安航空券の場合は、チケットの変更ができないので、早めに家を出るように計画しましょう。空港でゆったりした方が楽です。
ANAはターミナル1です。航空会社によって、ターミナルが1と2に分かれています。Eチケットにも記載してありますが、成田空港のWEBなどでも確認しておきましょう。
成田空港のターミナル案内
https://www.narita-airport.jp/jp/t_info
出発フロアのANAカウンターに設置してある「自動チェックイン機」でチェックインします。画面に指示が出ます。最初にEチケットのバーコードを機械にかざして、その後、パスポートを開いて奥まで差し込みます。座席シートの位置を確認してから搭乗券を発行します。操作がわからなくても、近くにANAのスタッフがいますので困ることはありません。
もし、会社の出張などで、チケット代金の領収書が必要な場合は、この機械で搭乗券を発券する前に、「行程と領収書を印刷するかどうか」選択する画面になりますので、そこで選びましょう。
自動チェックイン機でのチェックインを終えたら、搭乗券とパスポートを持って、ANAのカウンターでスーツケースを預けます。
このときに注意が必要なのは「並ぶ場所」です。座席のクラス別(ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラス)に並ぶ場所が異なります。大抵、一番混んでいるところがエコノミークラスです。
それと、「チェックイン」を空港で行うのではなくて、あらかじめ自宅で「事前チェックイン」もできます。パソコンで事前チェックインを行っておくと、並ぶ列が空いています。おそらく、みんなパソコンからのチェックインを知らないのだと思います。
前日にパソコンでチェックインを行い、プリンターで搭乗券を発行しておきます。これを行っておくと手続きが早いです。
当日チェックインだとスーツケースを預けるのに30分くらい並びます。事前チェックインだと5分くらいでした。
スーツケースを預けたなら、後はセキュリティチェックを受け、搭乗口へ向かうだけです。
11:30出発のANA201便で、搭乗時間が11:05です。
最初はファーストクラスや赤ちゃん連れの優先搭乗なので、エコノミークラスが搭乗開始するのは11:15です。出発時刻の約15分前です。
セキュリティチェックは、パスポートとチケットを提示し、バッグや金属類(ベルトも取り)をトレーに入れセキュリティチェックを受けます。アラームが鳴らない限り質問されません。
その後、出国手続きでパスポートとチケットを渡します。何も質問されません。
セキュリティチェックと出国手続きが終わると、あとは搭乗ゲートに行くだけです。免税店で買い物を楽しみましょう。ただし、旅行前に大きな買い物をしてしまうと、荷物が大変になるので、見るだけが良いです。
免税店から搭乗ゲートまでは10分あれば着きます。搭乗ゲートでは、搭乗券を見せてから飛行機に乗り込みます。
飛行機が離陸するまでの時間
実際に搭乗ゲートを離れて、飛行機が離陸するまでの時間です。
(11:30 出発予定のANA201の場合)
11:15 エコノミークラスの搭乗開始
(飛行機に乗り込む)
11:34 飛行機が搭乗ゲートを離れる。
11:50 離陸
24:00 ヒースロー空港到着
飛行時間は12時間10分でした。強風で遅れたとのアナウンスがありました。でも、Eチケット記載の到着時刻と同じでした。
実際の離陸は、Eチケットに記載してある出発予定時刻の20分後でした。
見送りの人は、違う飛行機に手を振らないように注意しましょう。大体の人が、違う飛行機に手を振っているようでした。
機内アナウンスでは、成田空港からヒースロー空港までは所要時間11時間30分、飛行距離9,600Kmでした。
「入国手続き」ヒースロー空港
イギリスのヒースロー空港での入国手続きです。
飛行機着陸後、ゲートから到着(Arrival)と言う案内看板に沿って歩きます。ほとんどの乗客が同じ方向なので「一緒に歩く」感じです。
最初に入国審査です。
ここが長蛇の列でした。1時間から2時間くらい並びます。並ぶ前にトイレに入ることをお勧めします。特に一人で入国審査する人は、事前にトイレに入りましょう。トイレは、入国審査の場所へ入って左にあります。
私は、この入国審査で待っている間に、携帯電話の設定をします。何もしないで待つのは、かなり苦しいので、読書をしたり何かして時間を過ごしましょう。スマホで「海外パケホー代」の設定するのも良いです。家族でレンタル携帯電話を持つときは、お互いの電話番号を登録しましょう。
「入国審査」は緊張します。基本は「笑顔」です。言葉はわからなくても笑顔で何とかなるものです。入国審査で質問されることは、目的(purpose,why)が主です。パーポーズとかホワイとかの単語が混じった質問であれば、とりあえず笑顔で観光(sighet seeing、サイトシーイング)と答えましょう。
滞在期間や職業、日本の会社名を聞かれることもありますが稀です。
「入国審査」で提出するものは、入国カードとパスポートです。帰りのチケットも用意しておき、審査でややこしい話になった時には見せる必要があります。
基本的に、イギリス政府としては、「移民を警戒」して入国審査してます。滞在期間が短くて(1か月以内)、間違いなく本国へ帰る人(帰りのチケットを持っている人)であれば問題ないと判断します。
入国カードは、飛行機の中で配布されるカードです。飛行機の座席にあるモニター画面でも、入国カードの書き方を放送しています。映画だけでなく、ぜひ見ておきましょう。5分くらいの放送です。
入国審査を通ると、次はスーツケースの引き取りです。到着便を確認して、スーツケースが出てくるターンテーブルで待ちます。
それほど時間はかからず、10分ほどで出てきました。入国審査で長時間待った場合には、すでにターンテーブルからスーツケースが降ろされていることもあります。ターンテーブルの周りに置いてあるスーツケースも確認しましょう。
スーツケースを受け取ると、後は、到着出口です。この到着出口は1つなので、待ち合わせの人と簡単に合流できます。
ヒースロー空港は、わかりやすい空港です。ほとんど迷うことなく手続きができます。
ロンドン市内まで、タクシーで1時間ほどです。料金は6千円くらいです。電車もありますが、スーツケースを運ぶのは、体力的に大変です。タクシーを使った方が良いです。
「帰りのチェックイン」ヒースロー空港
次に、イギリスのヒースロー空港から成田空港へ帰る場合です。(ANAの202便の場合を例にします。)
Eチケットで、ロンドンヒースロー空港 19:35出発でした。
日本と同様、かなり余裕を持って、出発時刻の2時間前にヒースロー空港に到着しましょう。お土産などの買い物もできます。
ヒースロー空港ターミナル3に着いたら、ANAのチェックインカウンターで、Eチケットとパスポートを渡しチェックインします。座席の確認も併せて行います。スーツケースを預けます。チェックインが終われば、セキュリティチェックを受け、後は搭乗するだけです。
セキュリティチェックでは、パスポートと搭乗券を見せ、金属類とバッグ、ベルト、上着もトレイに入れてしまいましょう。アラームが鳴らなければ、質問もありません。
セキュリティチェック後は、搭乗時刻まで時間があります。
帰りの搭乗ゲート
Eチケットで、ヒースロー空港19:35出発の例です。
19:05 子供や妊婦、ファーストクラス、ビジネスクラスの搭乗開始
19:10 エコノミークラス搭乗開始
飛行時間は10時間30分とアナウンス
つまり、20分前に搭乗ゲートに行けば十分です。
ヒースロー空港の免税店は広いです。1時間や2時間では見切れません。何時間でも買い物できます。休憩場所もたくさんあり、イギリス仕様ですが、電源を使うコンセントも用意されています。ノートパソコンを使っている人も多いです。
搭乗ゲートでパスポートと搭乗券を見せます。この時注意が必要なのが、ヒースロー空港で搭乗ゲートに入ってしまうと、トイレがありません。搭乗ゲートは最後に入りましょう。それよりも免税店で楽しんだ方が絶対良いです。
19:25 飛行機がゲートを離れる。
飛行距離は5,965マイル(9,600キロ)
19:45 離陸
実際の離陸までには10分かかってます。
(日本時間では、イギリス出発の翌日になります。)
「入国手続き」成田空港
もう、日本語ですから安心です。
14:18 成田空港 着陸
入国審査でパスポートを提出します。質問もありません。
14:50 スーツケース受け取り
14:55 税関で申告書提出
申告書は、飛行機内でも配布されていたカードです。家族で1枚です。
成田空港で入国審査を終えてスーツケースを取った後に、税関で申告します。通常は、大量に物を買っていなければ免税で申告は必要ありません。
税関を通ると、手続きは全て終了です。到着口に出ます。