部下に嫌われる上司の昔話、部下を育てるために行う正しい指示の方法

イギリスのロンドン
イギリスのロンドン

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嫌われる指導方法

年令を重ねるにつれ、若い人や部下へ指示(命令)しなければならない場面が多くなります。

大きな組織ほど、係やチームが多数置かれ、部下の人数も多く、年上の部下や性格の合わない人と接する確率が高くなります。

部下へ指示するときに、指示の意味を理解させようとして、昔の話を例にするのは、大抵嫌われます。

特に、今の若い人たちは、自分と波長の合う、仲の良い先輩の言うことは真面目に聞きますが、単なる仕事上の上司の話は、説教されているように受け取ってしまいます。

上司が昔の話などすれば、今の人たちは、若い自分たちの世代が否定されているように感じ、ますます心が離れ、言葉が理解されなくなってしまうのです。

先輩についていく

現在は、「ハラスメント」という言葉も誕生し、無理と思える仕事や嫌な仕事を指示するだけでパワーハラスメントが成立してしまう寂しい世の中です。

30年ほど前までは、ハラスメントという言葉も存在せず、職場に採用されたら、先輩や上司を尊敬し、言われたことを忠実に守り、勤務時間内はもちろんのこと、仕事を終えた勤務時間外でさえも先輩についていくのが、社会人だと教育されていました。

昔は、上司に仕事をさせるなど、失礼極まりないと教育されていました。

仕事は、係員が行うものという職場のルールが完全に確立していました。

若い人たち同士も、係を超えてお互いを手伝うという協調性もありました。

そのため、係員同士が、係を超えて仲が良く、時には上司を誘い、一緒にスポーツをしたり、お酒を飲んだり、休日は旅行に行ったりしていました。

当時は、先輩から何かを学ぼうと、ついていくのに必死で、ストレスを感じる暇さえありませんでした。

現在は、ストレスによる病気で休職になる人も増えていますが、昔は、毎日が必死で、病気になる暇さえありませんでした。

係長に仕事をさせる、などという恐れ多い考えもなかったので、若い時は必死で仕事を覚えていました。

このような昔の思い出に浸るということは、自惚れにもなってしまうのですが、現在の係長クラスを見ていると、係員に対して仕事の指示ができない人が多くなっています。

その理由として、係員に指示して仕事を任せるよりも、自分で仕事をした方が早いし効率的と考えていたり、係員も大変そうだと思い、遠慮して仕事を指示できなかったり、係長自身が仕事に自信がなく、自分自身で仕事をしないと覚えられないと思っているのです。

しかし、いずれも、これらは間違った考え方です。

係やチーム、組織の意味

組織の中に、係やチーム体制があるのは、仕事を組織として責任を持って行うためです。

仕事は、個人で行うものではなく、係(組織)単位で行なうものです。

個人で仕事をしてしまうと、その人が休暇や出張で不在のときや人事異動でいなくなったときに、致命的なダメージを受けます。

個人で行っていた仕事は、他の人が情報を共有できず、フォローできないので、仕事がストップしてしまうのです。

お金を扱う部署では、運が悪いと、内部牽制が機能せず、横領などの犯罪まで起きてしまいます。

時々、マスコミなどで横領事件が報道されますが、その多くの原因は、ひとりだけが会計経理を長い間担当していたため、他の誰もがチェックできなかったという、個人任せの仕事がほとんどです。

これは極めて危険で弱い組織です。

仕事を係で行うという意味は、係長が、部下の係員に対して、仕事の指示を適切に与え、仕事の進み具合を管理し、係全体をコントロールすることです。

係員の間でも、お互いに仕事を助け合い、お互いの仕事を理解するという協調性も大切となります。

係の仕事は、係員誰もが対応できるという組織が強い組織なのです。相手の仕事を手伝うことによって、自然と内部牽制機能も働き不正防止にもなります。

新任の係長は、その係の実務を知らない人も多いですが、係長は、実務を知る必要はありません。

係長は、部下に対して仕事を指示し、その進み具合や結果を管理するのです。

部下を指導するコツ

例えば、係員から書類の処理方法について質問があれば、係長が調べて教えるのではなくて、係員に対して調べる方法を指示し、その結果を報告させるのです。

報告させることによって、係長も知識を蓄積していくのです。

本来、わからない仕事を調べるのが係員の役目です。

係長が自ら調べて、部下へ結果を教えてはいけません。それでは係員の教育にならないのです。

係長は、わからないことの結果を教えるのではなく、わからないことを調べる方法を教え指示するのです。

係長が、わからないことを調べるように部下へ指示しないと、係員は仕事を覚える機会をなくし、結果的に仕事のできない人に育ってしまいます。

勉強する機会を奪ってしまうのです。

さらに、部下へ指示できないと、係長が仕事を抱えてしまい、係全体をコントロールすることが不可能になり、係の仕事が停滞し、結果的にミスも多くなります。

楽しい仕事とふざけた仕事

また、仕事は楽しく行なうものですが、楽しい仕事とふざけた仕事は違います。

楽しい仕事とは、わからない仕事や困難な仕事をやり遂げたときの達成感から楽しさを感じるものです。

仕事中におしゃべりに専念するのは、楽しい仕事ではなく、それは、ふざけた仕事で何も得られません。

おしゃべりすることが、協調性があることと勘違いしている人もいます。

本当の意味での協調性とは、困難な仕事や大きな仕事を、お互いに分担しながら成し遂げることです。周りの人の意見を取り入れながら知恵を絞り工夫し、改善しながら、より良い仕事を行うことです。

おしゃべりは、協調性とは関係ありません。

人を育て、本当に楽しい仕事を教えるために、係長は、遠慮なくビシビシと、部下に対して正しい指示を行うべきです。







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